• 「特別な食材や漢方の生薬でなくても、身近な食材や調味料を使ったいつもの料理がちゃんと薬膳になる」と話すのは、薬膳・発酵料理家山田奈美さん。私たちが食べ慣れている“和食”をもとに健康を維持していく「和食薬膳」の考えを提案する山田さんに、気・血を補う「みそ肉じゃが」のつくり方を教わります。

    「疲れ」の不調を改善する
    みそ肉じゃがのつくり方

    胃腸の調子を整えて気をつくり出すじゃがいも。

    豚肉は精力をつかさどる腎を補強し、気・血を補うので虚弱体質の改善や滋養強壮に。

    画像: 「疲れ」の不調を改善する みそ肉じゃがのつくり方

    材料(2人分)

    ● 豚こま切れ肉100g
    ● じゃがいも2個
    ● にんじん1/2本
    ● 玉ねぎ1個
    ● しょうが(せん切り)1/2片
    ● 米油小さじ1
    A
    ・酒、みりん各大さじ1
    ・しょうゆ小さじ1
    ・水1/2カップ
    ● みそ大さじ2
    ● みりん大さじ1

    memo
    みそはお好みのものを。ここでは米みそを使いました。最後に加えて風味を残しています。

    つくり方

     じゃがいもは皮をむき、にんじんとともに乱切りに、玉ねぎは薄切りにする。

     鍋を中火で熱して油を入れ、豚肉を加えて炒める。肉の色が変わったらの野菜としょうがを加えて混ぜ、油が回ったらAを加えてふたをする。沸いたら弱火にして野菜がやわらかくなるまで10分ほど煮る。

     みそとみりんを加えてみそを溶かし、5分ほど煮る。あれば、ゆでたさやえんどう1枚(分量外)を添える。

    〈撮影/福井裕子 スタイリング/木村 遥〉

    ※本記事は『簡単。なのにちゃんと薬膳 いつもの食材で、おいしく続けられる』(家の光協会)からの抜粋です。

    『簡単。なのにちゃんと薬膳 いつもの食材で、おいしく続けられる』(山田奈美・著/家の光協会・刊)

    画像: 「みそ肉じゃが」のつくり方。簡単なのに“ちゃんと薬膳”いつもの和食で疲労回復/山田奈美さん(薬膳・発酵料理家)

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    ◆毎日の食卓に気軽に取り入れられる、身近な食材で整える「薬膳」レシピ◆

    出版業界で忙しく働いていた山田さんが“薬膳の師匠”である武鈴子先生に出会ったのは、約30年前のこと。

    「和食こそ日本人にとっての薬になる食事」という師の考えが腑に落ち、以降、和食をもとに健康を維持する「和食薬膳」を提案しています。

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    【目次】
    ●PART1 季節に合わせて体を整えるレシピ
    春/梅雨/夏/秋/冬
    ● PART2 よくある不調を改善するレシピ
    冷え/便秘/貧血/疲れ/肩こり・頭痛/ストレス・不眠/美肌・アンチエイジング/疲れ目


    山田奈美(やまだ・なみ)

    画像: つくり方

    薬膳・発酵料理研究家。国際中医薬膳師。「食べごと研究所」主宰。「東京薬膳研究所」の武鈴子氏に師事。東洋医学や薬膳理論、食養生について学ぶ。雑誌やWEBなどで発酵食や薬膳レシピの提案・解説を行うほか、神奈川県・葉山町の自宅「古家1681」にて、「和食薬膳教室」「発酵教室」などを開催している。日本の食文化を継承する活動を行い、幅広い世代に人気。著書に『菌とともに生きる 発酵暮らし』(家の光協会)、『からだが整う一汁一菜 なじみの食材と調味料でできるおうち薬膳』(主婦と生活社)、『かんたんでおいしい砂糖なしおやつ』(小学館)など多数。



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