フラワースタイリストの平井かずみさんに、暮らしのなかで花を愉しむアイデアをを教えていただきました。今回はキッチンの花しつらい。やさしげな花が、キッチンとダイニングの空間をやわらかく仕切ります。
(『天然生活』2024年11月号掲載)
(『天然生活』2024年11月号掲載)
生活感ある空間にこそ、花を飾ってほしい
整えた場所に生けるから、花は美しいのではないのです。
暮らしの気配が色濃い場所にこそ、花をしつらえましょう。
まさに花の存在そのものから、“きれいが生まれる”のですから。
* * *
▼「“きれいが生まれる”花しつらい」のお話はこちら
キッチンに

最近よく目にする、キッチンとダイニングがつながっている間取り。
開放的なのはいいけれど、ほんの少しの区切りは欲しい……そんなときに取り入れていただきたいのが、花でやわらかに空間を仕切る方法です。
食卓から、料理をする人を見る。あるいはキッチンから、食卓で待つ人を見る。
ともに視界にやさしげな花が映ったなら、その空間はきっと、幸せに満ちているのではないでしょうか。
花材
ピラミッドアジサイ、ユーパトリウム(セイヨウフジバカマ)
材料
辻野 剛さんの花器/最大径15×高さ29cm
〈スタイリング/平井かずみ 撮影/有賀 傑 取材・文/福山雅美〉
平井かずみ(ひらい・かずみ)
フラワースタイリスト。2022年から新たな出会いの場としてオープンした、東京・恵比寿のアトリエ「皓 SIROI」を拠点に活動。花の教室「皓 花会」を開催するほか、全国でワークショップを開催。草花がもっと身近に感じられるような「日常花」を提案する。
https://www.hiraikazumi.com/
※記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです
* * *