温かな紅茶に加え、これからの季節のお供にも

家に常備していると、何かと便利なジンジャーシロップ。
急な知人の来訪時のウエルカムドリンクや、もちろん、自分や家族のいやし時間にも。
「寒い日には、お湯や紅茶に注いでホットドリンクをつくったり、暑い日にはソーダーで割って爽やかな1杯を楽しんだり、ふだんからジンジャーシロップを重宝しています」
そんな、ふわ作チームの池 亜希子さんが教えてくれたのは、しょうがの風味をよりダイレクトに感じるシロップのレシピ。
あえて、しょうがは、スライスではなく、すりおろして加えています。
つくり方は簡単で、3工程で完成します。さらに、一度つくれば、しっかりと煮沸消毒したびんで、2週間ほど楽しめるのだそう。
池さんのおすすめのドリンクの配合は?

「ふだんは、ソーダーやお湯割りをいただくときは、コップ1杯に対して大さじ1弱、あたたかい紅茶に加えるときは、大さじ1杯ほど加えています。私はやさしい味が好みですが、ピリリとした辛みが好きな方は、シロップをもう少し加えていただくと、より自分好みになると思います」と池さん。
これから涼しくなる季節、夜のリラックスタイムの1杯にも、ぜひ、お試しください。
「根しょうが」「新しょうが」どちらを使う?

右が根しょうが、左が新しょうがを使ったシロップ
しょうがの種類によっても味が違うのだそう。
池さんのレシピでは根しょうがを使っていますが、新しょうがを使うとさらに、滋味深くやさしい味に仕上がります。
ふわ作流
「スパイスジンジャーシロップ」のつくり方

材料(つくりやすい分量)
● しょうが(今回は根しょうがを使用) | 100g |
● きび砂糖 | 100g |
● シナモンスティック | 1本 |
● クローブ(ホール) | 3粒 |
● カルダモン(ホール) | 3粒 |
● 水 | 200mL |
● レモン汁 | 小さじ1 |

根しょうがと、3種類のスパイスを使用
つくり方
1 しょうがはよく洗い、皮ごとすりおろす。
2 鍋に1、レモン汁以外の材料を入れて、弱火で20~30分じっくり煮る。火を止めて、レモン汁を加える。
3 粗熱をとり、煮沸消毒したびんなどに入れて保存する。
〈料理/甘堂ふわ作 スタイリング/池 亜希子 撮影/星 亘〉
* * *
甘堂ふわ作(かんどうふわさく)

東京・三鷹台にある小さなお菓子屋さん。オーナーは照井由利子さん、パティシエは照井昌子さんの、姉妹が営むお店。昌子さんは製菓学校で学んだあと、洋菓子店やカフェの仕事を経て、独立。マルシェやイベントなどでお菓子を販売するようになり、2019年にお姉さんの由利子さんとともに「甘堂ふわ作(かんどうふわさく)」を開店。スコーンやマフィンにプリン、そして、季節のケーキなど、素朴でやさしい味わいのお菓子にじわじわとファンが増え続け、いまではたくさんの常連さんが通う地元の人気店に。
インスタグラム@kfuwasaku
●住所:東京都三鷹市井の頭2丁目7-1
●OPEN :水・木・土・日曜/12:30~20:00(お菓子がなくなり次第、終了)