時間のない朝も、手間なくつくれてお昼が楽しみになるお弁当。必要だと思い込んでいた、あんな手順やこんな材料、実はすっきり省略しても、おいしさには大きく影響しないのです。今回は、料理家の瀬尾幸子さんに「焼きそば弁当」のつくり方を教わります。
(『天然生活』2024年4月号掲載)
(『天然生活』2024年4月号掲載)
「焼きそば弁当」のつくり方

焼かずとも、ソースがちゃんとしみ込んでいればおいしいのです。
うま味が強く、火のとおりが気にならないベーコンを使うのもポイント。
材料(1人分)
| ● 蒸し焼きそば麺 | 1玉 |
| ● キャベツ、ベーコン | 各1枚 |
| ● ウスターソース | 大さじ1と1/2 |
| ● サラダ油 | 小さじ1 |
| 〈薄焼き玉子〉 | |
| ・卵 | 1個 |
| ・塩、サラダ油 | 少々 |
つくり方
1 キャベツ、ベーコンはたんざく切りにする。
2 耐熱容器に焼きそば麺、1、ウスターソース、サラダ油を入れて混ぜ、ふんわりとラップをかけて(またはふたをして)、600Wの電子レンジで3分強加熱する。取り出して、全体をよく混ぜる。
3 薄焼き玉子をつくる。卵を割りほぐし、塩を加えて混ぜる。フライパンにサラダ油を中火で熱し、卵液を流し入れ、全体に広げて焼く。
4 弁当箱に2を詰め、3をかぶせる。端を焼きそばの外まわりに入れ、中央に包丁で切り込みを入れ、中が見えるように開く。好みでミニトマトをすき間に詰める。
10分でおいしいお弁当
朝つくるのは1品、簡単なものでもせいぜい2品。
調理いらずの漬物やミニトマトなど、彩りにも味わいのアクセントにもなるものも、味方につけて。
自分や家族に向けた気取りのないお弁当なら、10分あればまさに十分なのです。
<撮影/星 亘 取材・文/福山雅美>

瀬尾幸子(せお・ゆきこ)
手軽な食材と少ない手順、道具で無理なく続けられる家庭料理を提案。“ラクうま”をテーマにした一連の著書は、料理初心者からベテラン主婦まで、圧倒的な支持を集める。一生のごはんづくりをまかなえるレシピ集『瀬尾幸子の料理の教科書』も好評。YouTube「ラクうま瀬尾食堂」でも料理のコツを惜しみなく伝授中。
※記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです




