• 時間のない朝も、手間なくつくれてお昼が楽しみになるお弁当。必要だと思い込んでいた、あんな手順やこんな材料、実はすっきり省略しても、おいしさには大きく影響しないのです。今回は、料理家の瀬尾幸子さん「ハム野菜サンドイッチ」のつくり方を教わります。
    (『天然生活』2024年4月号掲載)

    「ハム野菜サンドイッチ」のつくり方

    画像: 「ハム野菜サンドイッチ」のつくり方

    野菜に塩をすると水けが出るので、ふるのはハムの上。

    トマトはパンに触れさせません。

    材料(1人分)

    ● 食パン(10枚切り)2枚
    ● レタス2枚
    ● ハム1~2枚
    ● トマトの輪切り1/2個分
    ● スライスチーズ1枚
    ● 塩、こしょう、マヨネーズ各少々

    つくり方

     トマトは7mm幅程度の輪切りにし、キッチンペーパーで挟んで余分な水けを取る。

     レタスを食パンのサイズにたたむ。

     食パンの上に、、チーズ、ハムの順にのせ、軽く塩・こしょうをふり、好みでマヨネーズを細く絞る。上にもう1枚のパンをのせる。

    画像: トマトは水分を前もって除く

    トマトは水分を前もって除く

    画像: レタスはちぎらずにたたむとたっぷり入り、はさみやすい

    レタスはちぎらずにたたむとたっぷり入り、はさみやすい

     をラップでぴっちりと包み、空気を抜くように巻く。ラップをしたまま食べやすい大きさに切り、弁当箱に詰める。

    10分でおいしいお弁当

    「サンドイッチに水けは禁物なので、一般的に水けを弾くバターをぬりますが、常温でやわらかにもどすのは面倒です。この場合は具材自体の水分を取り除き、重ねる順番を工夫すればいいんです」と、瀬尾さん。

    さらに目からうろこなのが、ラップを使うひとワザ。

    「サンドイッチは具材ごとスパッと切るのが難しいのですが、ラップに包めば失敗なし。パンは時間がたつと乾燥が進んで味が落ちますが、ラップに包んだ状態ならその心配もありません」

    朝つくるのは1品、簡単なものでもせいぜい2品。

    調理いらずの漬物やミニトマトなど、彩りにも味わいのアクセントにもなるものも、味方につけて。

    自分や家族に向けた気取りのないお弁当なら、10分あればまさに十分なのです。



    <撮影/星 亘 取材・文/福山雅美>

    画像: 10分でおいしいお弁当

    瀬尾幸子(せお・ゆきこ)
    手軽な食材と少ない手順、道具で無理なく続けられる家庭料理を提案。“ラクうま”をテーマにした一連の著書は、料理初心者からベテラン主婦まで、圧倒的な支持を集める。一生のごはんづくりをまかなえるレシピ集『瀬尾幸子の料理の教科書』も好評。YouTube「ラクうま瀬尾食堂」でも料理のコツを惜しみなく伝授中。

    ※記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです



    This article is a sponsored article by
    ''.