(『天然生活』2024年12月号掲載)
冬の不調を整える味方
冷えや疲れを感じたら、すぐにできることを実行。植物の力を借りながら、体を温め、ゆるめます。
ハーブの足湯

たらいにドライハーブを入れて熱湯を注ぎ、成分や香りを抽出する。その後水を加えて適温に
最近は下半身だけ冷えていて、頭は暑く感じる「冷えのぼせ」の人が多い、と鈴木さん。
デスクワークが多く、座りっぱなしで頭ばかり使っている現代人はとくにその傾向が強いといいます。

精油を使う場合は約42℃のお湯に1〜2滴垂らし、よく混ぜて
「これだといわば『地に足がついていない』状態になり、精神的にも安定しません。下半身を重点的に温めることが大事です」

この日使ったハーブは月桃、ローマンカモミール、カレンデュラ。体を温め、リラックス効果も
体を温めるハーブを入れて、足し湯をしながら10〜30分足浴をすれば全身ポカポカ、リラックス効果も抜群です。

たらいは足首までつかるものを
玄米パッド

寝る前や休憩時に当ててリラックス。玄米に含まれる水分により適度な湿気を含んだ温かさ
デスクワークなどで固まりがちな目のまわりや首、肩。この時季は寒さでいっそうこわばります。
鈴木さんが愛用しているのは、玄米にハーブがブレンドされた玄米パッド。電子レンジで温めるだけなので、思い立ったときに気軽に使えます。

鈴木さんが主宰する「チムグスイ」でもラベンダーとオレンジフラワー、オレンジピールをブレンドした玄米パッドを販売中
「体を温めたいとき、目や肩が疲れたときに当てると、じんわり温まり、筋肉の緊張もほぐれます。ハーブの香りも心地よいし、この時間はスマホを強制的にシャットダウンできるのもいいんです」

首・肩にのせておくと、こりがほぐれる。おなかや腰に使っても
<撮影/千葉亜津子 取材・文/嶌 陽子>
鈴木七重(すずき・ななえ)
武蔵野美術大学卒業後、企画デザインの仕事を経て自身の不調改善のために自然療法を取り入れる。2009年より講師として活動、2013年より「∴chimugusui」をスタート。植物療法のオンライン講座やオリジナル商品の販売も。著書に『TJMOOK リンネル特別編集 ゆるめて、温める。幸せなからだ』(宝島社)など。
※記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです




