• 美しき鉱物の魅力を語りたい……。天然生活編集部の鉱物好きなふたりが、自慢の鉱物コレクションを持ち寄りました。今回は、青色が美しい「ラピスラズリ」と、さまざまな色が入った「糸魚川の翡翠6種類セット」。それぞれ、ツタンカーメンのマスクに使われたり、勾玉の材料になったりと、古代から重宝されてきた石です。つたない知識と想像をあれこれめぐらせて、文化的な側面からも考察してみました!

    エジプトのファラオも愛用したという、由緒正しい石

    画像: 青と金の組み合わせって、何だか高貴な感じがしますよね

    青と金の組み合わせって、何だか高貴な感じがしますよね

    川添 この青と金の組み合わせって、ツタンカーメンの黄金のマスクと同じですよね。目のまわりの部分にはラピスラズリが使われていたようで。この石の色が、エジプトの工芸デザインにも影響を与えていたとしたら、面白いんですけどねぇ~。

    画像: ツタンカーメンのマスク。ちなみに、ラピスラズリが使われているのは目のまわりだけで、頭巾の青い縞模様はガラスだそうです(出典:Wikipedia)

    ツタンカーメンのマスク。ちなみに、ラピスラズリが使われているのは目のまわりだけで、頭巾の青い縞模様はガラスだそうです(出典:Wikipedia)

    菅沼 メソポタミア文明でも権威の象徴とされていたそうで、王族や神官の人が装飾品として使っていたみたいですよ。

    川添 へぇー。原石でこれだけ色鮮やかだと、何かに使いたいと考えるのはよくわかります。粉にしたら顔料にもなりそうです。

    菅沼 「ウルトラマリン」という色材があって、私も趣味の石けんづくりでよく使うんですけど、ラピスラズリもウルトラマリンの原料になるみたいですね。(一般的に出回っているのは人工もののようですが)

    画像: 菅沼の手づくり石けん。青い部分はウルトラマリンを使用

    菅沼の手づくり石けん。青い部分はウルトラマリンを使用

    あの有名な絵画の色材にも使われていたみたいです

    菅沼 ウルトラマリンは、画家のフェルメールがよく使っていたことでも有名で、「フェルメール・ブルー」とも呼ばれています。

    川添 おぉ! 有名な青い布を頭に巻いている女性の絵の、あの青もラピスラズリなんですかー。えっと、絵のタイトルは……。

    菅沼 『真珠の耳飾りの少女』ですね。

    画像: フェルメールの名画『真珠の耳飾りの少女』(出典:wikipedia)

    フェルメールの名画『真珠の耳飾りの少女』(出典:wikipedia)

    川添 そうそう! 青い顔料といえば、葛飾北斎の『富岳三十六景』で使われていることで有名な、えぇっと、プロシアで生まれたから、プロシアの青という意味だったから……「プシアンブルー」?

    菅沼 「プシアンブルー」ですね。こちらは人工的につくられたもののようです。

    川添 別物でしたか。とはいえ、ラピスラズリが芸術に与えた影響はすごいですね。ところで、このラピスラズリを持っていて、何かいいことありました?

    菅沼 どうでしょうね……。これといって思い浮かびませんが、しばらく身につけてみようかな。1週間くらい。もし、いいことがあったらご報告します!

    (その後、菅沼からの報告はとくにありませんでした)

    <撮影/山川修一 参考文献/『楽しい鉱物学』『楽しい鉱物図鑑』(ともに、堀 秀道・著、草思社・刊)、『岩石・鉱物・化石 DVDつき(小学館の図鑑NEO 18)』(荻谷 宏、門馬綱一、大路樹生・監修、小学館・刊)>



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