3 漢字は「申」「様」2文字をマスターすればOK
漢字を美しく書くには8つのコツがあります。そのすべてのポイントを網羅している「申」と「様」の文字を練習すると、飛躍的にきれいな文字が書けるようになります。

① 線の書き始めには、斜め45度に「打ち込み」を入れます。打ち込みを入れるだけで文字にメリハリが生まれます。
② 横線はすべてをまっすぐに書くのではなく、一番上は上へ、2本目はまっすぐ、3本目は弓なりに反るように書きます。すべてに打ち込みを入れましょう。
③ 左はらいは下に向けてしゅっと。
④ 右はらいは40度以上角度をつけて、右横へはらいます。
⑤ 1秒止まってから、左上にはねます。
⑥ 四角は、逆台形を意識します。
⑦ 囲みの中にある横線は、あえて両サイドに隙間をつくるとこなれて見えます。
⑧ へんとつくりのバランスは1:2。
4 ひらがなは「くのよけこ」の5文字を覚えよう
ひらがなは、5つの文字を上手に書けるようになると他の字も自然と上達します。共通のポイントとして、ひらがなは打ち込まず、次の線へのつながりを意識しましょう。
①一筆書きグループ

線の向きが変わるとき、カドではなく、丸みをつくりましょう。
仲間のひらがな: し、そ、つ、て、の、ひ、へ、る、ろ、ん
②大きな半円グループ

2回しっかり止まり、大きな半円を描くイメージで書きます。
仲間のひらがな:あ、ぬ、め
③小さな丸グループ

丸は大きくしすぎず小さく。三角形を意識することで文字に品が生まれます。
仲間のひらがな:な、ね、は、ほ、ま
④縦2本線グループ

縦2本線は、バラバラではなく平行に。
仲間のひらがな:い、は、ほ、り
⑤横2本線グループ

横幅をできるだけ揃えて、ほんのり丸みを帯びさせます。平行にはならないように注意。
仲間のひらがな:き、た、に、ほ、ま、も
〈撮影/星 亘 取材・文/高田真莉絵〉
* * *
美文字に必要なのは練習ではなくコツでした
すべての字についてきれいな書き方を身につけ、何度も紙に書いて練習すれば、いつの日かきっと美文字を習得できることでしょう。しかし、それでは時間がかかり、あきらめてしまう方もいます。この本では、「STEP1:字のカタチ」「STEP2:文章のバランス」「STEP3:用紙のレイアウト」の順に美文字のコツを身につけ、誰もが最短できれいな字が書けるようになる方法を紹介。長時間の練習は必要ありません。1回10分、大きくて見やすい解説ページでコツを覚え、開きやすく書きやすいワークページで練習をすれば、わずかな期間で字がみるみる上達していくことを実感していただけるはずです。
萩原季実子(はぎはら・きみこ)
美文字講師。ペン字・筆ペン教室myMOJI主宰。子どもの頃から手紙を書くことが趣味で、会社員時代に「手書きの一筆箋・お礼状・封筒の宛名」を独自の営業ツールとして活用。顧客獲得数1位などの営業成績を残す。誰でも一瞬できれいな字が書けるコツが大人気。これまでに3000人以上の文字を美しく生まれ変わらせてきた。最新著書『3ステップですぐ上達 新・美文字レッスン帳』(扶桑社)が12月22日に発売予定。
Webサイト:https://mymoji.jp/
インスタグラム:@kimiko_mymoji
YouTube:きみこ先生の美文字チャンネル

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