• 大人世代が抱える「こころとからだ」のお悩みや疑問について、頭痛・漢方専門「らいむらクリニック」の來村昌紀先生がやさしく回答。今回は、朝起きたときに頭が重くこめかみが痛むというトットさんのお悩みにアドバイスをお送りします。

    :朝起きて頭が重く、こめかみがズキズキ。「歯ぎしり」と関係ありますか?

    画像1: 寝起きの「頭痛」は“歯ぎしり”が原因?快適な目覚めのためのセルフケアと見逃せないサインを解説|こころとからだのお悩み相談室/らいむらクリニック・來村昌紀先生

    朝食を噛むのもつらくて、1日が重い感じが抜けません…

    ここ最近、朝起きたときに頭が重く、こめかみがズキズキ痛む日があります。顎も疲れている感じで、朝食を噛むのが億劫なことも。

    日中は何とか過ごせるので病院に行くほどでは……と思いつつ、地味にしんどいです。

    家族に「夜、歯ぎしりしているよ」と言われたのですが、関係がありますか? 様子見の目安や自分でできる改善の工夫を教えてください。

    (トットさん 50代/主婦)

    :歯ぎしりによる側頭筋の負担が原因かも。歯科受診と生活習慣の見直しを

    画像2: 寝起きの「頭痛」は“歯ぎしり”が原因?快適な目覚めのためのセルフケアと見逃せないサインを解説|こころとからだのお悩み相談室/らいむらクリニック・來村昌紀先生

    マウスピースやマッサージ、漢方で内側から緩和もよいでしょう

    歯ぎしりが招く朝の頭痛メカニズム

    今回はトットさんからの「朝起きた時に頭が重く、こめかみがズキズキ痛む日がある」というお悩みをいただきました。

    トットさんの場合にはご家族から歯ぎしりを指摘され、顎の疲れも感じているようですので、歯ぎしりからくる頭痛が考えられます。

    睡眠中に無意識に歯ぎしりをしてしまうことで、歯がすり減ったり、歯にヒビが入るほどの強い力がかかり、とくにこめかみの位置にある、噛む筋肉「側頭筋」に相当の力が入り、大きな負担となるため、朝起きたときに頭痛やこめかみの痛みとして現れます。

    朝起きてすぐに治り、日常生活に支障がなければ少し様子を見ていてもよいと思いますが、トットさんのように、慢性的に症状が続き、地味につらさを感じている場合は、まずは歯科の受診をおすすめします。

    主な治療法と、今日から始めたいセルフケア

    主な治療法としては、

    ● マウスピースを作ってもらうことによって歯ぎしり自体を改善する方法
    ● ボトックスという注射をすることで噛む筋肉の力を弱める方法

    などがあります。

    自分でできる症状の改善の方法としては、痛む部分に熱感や腫れなどがある場合には軽く冷やし、熱感や腫れがひいた後はマッサージをしてお風呂などで温めるとよいでしょう。

    具体的なマッサージの方法

    人差し指と中指の二本を使って、こめかみのところを約5分間、円を描くようにやさしくマッサージする。お風呂で入浴中にするとおすすめ。

    また睡眠中は呼吸が浅くなるため二酸化炭素が溜まりやすく、それが原因で頭痛になることもあるため、朝起きたときや普段から深呼吸を意識し、呼吸を整えるのもよいと思います。

    おすすめの漢方薬

    漢方薬としては、リラックスして睡眠の質を高める抑肝散(よくかんさん)なども効果的です。

    僕自身も食いしばりがあり、歯科でマウスピースを作成したものの、ついつい装着を忘れがちでした。今では半年に一度ボトックスの注射と寝る前に抑肝散を飲んでいて、効果を実感しています。

    今回の記事がトットさんはじめ、歯ぎしりと頭痛に悩む皆様の少しでもお役に立てれば幸いです。

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    來村昌紀(らいむら・まさき)

    頭痛専門の脳外科医として大学病院に勤務しながら漢方専門医の資格を取得。2014年、千葉県に、「らいむらクリニック」を開設。著書に『頭痛専門医・漢方専門医の脳外科医が書いた頭痛の本』『漢方専門医の脳外科医が書いた漢方の本・入門編』(ともにあかし出版)など。YouTubeチャンネル『らいむらクリニック チャンネル』でも、頭痛や漢方のお話を解説。
    YouTube:らいむらクリニック チャンネル
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