• みなさんは、春の訪れを知らせるスウェーデンの伝統菓子「セムラ」をご存じですか? スウェーデンには、イースター7週間前の火曜日に設定される、年に1度「セムラの日」があり、2026年は2月17日。もうすぐ訪れる「セムラの日」に向けて、北欧デザイン研究者の池上貴之(金沢大学准教授)さんが、スウェーデンの友人から教えてもらったという、とっておきのレシピを紹介してくれました。

    現地の友人から教えてもらった
    ミニ「セムラ」のつくり方

    画像: 現地の友人から教えてもらった ミニ「セムラ」のつくり方

    今回、紹介するのは、お菓子づくりが得意なスウェーデンの友人、フィリックスが考えたオリジナルレシピ。伝統的なつくり方をベースにしたミニ・セムラです。

    フィーカのおともにちょうどいい、かわいいサイズに焼き上がりますよ。

    材料(約15個分)

    <パン生地>
    ・バター(無塩)25g
    ・牛乳100g
    ・ヨーグルト(無糖)50g
    ・溶き卵1個分
    ・準強力粉180g
    ・カルダモンパウダー2.5g
    ・生イースト12.5g
    ※またはドライイースト4g
    ・グラニュー糖32g
    ・塩ひとつまみ
    <ホイップクリーム>
    ・生クリーム200mL
    ・グラニュー糖10g
    ●アーモンドペースト ※1100g
    ●生アーモンド8粒
    ●生クリーム少々
    ●粉砂糖たっぷり

    ※1 今回は瓶詰めのアーモンドペーストを使用。生アーモンドをフードプロセッサーでペースト状にしてもOK

    下準備

    ・バターを常温に戻しておく

    ・天板にオーブンシートを敷いておく。

    つくり方

     小さな鍋にバターを入れ、焦がさないように弱火で溶かす。牛乳とヨーグルトを加え、約37℃になるまで温める。

     を大きめのボウルに移し、イースト、グラニュー糖、塩を加えて混ぜ、イーストが溶けるまでかき混ぜる。次にカルダモンを加え、小麦粉をふるい入れ、生地をこねる。

     濡らしてかたく絞った布をのボウルにかけ、2倍の大きさになるまで約1時間発酵させる。

     パン生地を、直径約3cmの小さなボール状に丸め、オーブンのトレイに並べる。再びかたく絞った布をかけ、約20分間発酵させる。

    画像1: つくり方

     パン生地の表面に卵液を塗る。200℃に予熱したオーブンで約8分焼き、焼きあがったらトレイの上で冷ましておく。

    画像2: つくり方

     ホイップクリームをつくる。ボウルにすべての材料を入れ、8分立てまで泡立て、冷蔵庫で冷やしておく。

     アーモンドをナイフで刻み、フライパンで軽くトーストする。

     のパンは、それぞれ、上部をカットし、下部の中身を少しくり抜く。

    画像3: つくり方
    画像4: つくり方

     ボウルに、と、のくり抜いて取り除いたパン生地、アーモンドペースト、生クリーム少々を加えて混ぜ合わせる。

    10 でカットしたパンの下部分に、15等分したのクリームを詰める。残りも同様に行う。

    画像5: つくり方

    11 10の上にホイップクリーム1/15量を絞り、で切り落としたパンの上部をのせて蓋をする。残りも同様に行う。

    画像6: つくり方

    12 たっぷりと粉砂糖を振りかけて完成。国旗ピックはお好みで。

    画像7: つくり方

    最後に……

    スウェーデンのあたたかな家時間を、暮らしのなかに

    画像: 「友人からの手ほどきを受けながら、パン生地と格闘中」の池上さん

    「友人からの手ほどきを受けながら、パン生地と格闘中」の池上さん

    スウェーデンでは、男性も家時間にお菓子づくりを楽しみます。スウェーデンのお茶時間「フィーカ」は、自作のお菓子をおともに、家族や友人と喜びを分かち合う大切なひとときです。

    日本でも、「お菓子づくり男子」が増えていけば、スウェーデンのように、幸福感に満たされた家時間が広がっていくのでは……、なんて思ったミニ・セムラづくりでした。

    画像: ごちそうさまでした

    ごちそうさまでした

    * * *

    〈文/池上貴之、レシピ/フィリックス・ホルガース〉

    より深くスウェーデンを知りたい人へ

    ◆「スウェーデン絵画 北欧の光、日常のかがやき」

    東京都美術館にて展覧会「スウェーデン絵画 北欧の光、日常のかがやき」が4月12日(日)まで開催中。19世紀末から20世紀にかけてのスウェーデン近代絵画を紹介しています。特設ショップにて北欧の思想家エレン・ケイの『美しさをすべての人に』(konst)も販売。
    https://swedishpainting2026.jp/

    『美しさをすべての人に』(エレン・ケイ 著/池上貴之 訳/一般社団法人konst 刊)

    画像: 現地直伝!スウェーデンの伝統菓子「セムラ」のつくり方。2月17日、スウェーデンはセムラの日。もちもちパンにクリームたっぷり“国民に愛される”かわいいフィーカのおとも/池上貴之さん

    amazonで見る



    フィリックス・ホルガース
    本記事のレシピを提供。フィーカ文化を世界に伝えるプロジェクメンバー。現在、スウェーデン西地区の芸術行政官。インスタグラム:@fruxot

    池上貴之(いけがみ・たかゆき)
    金沢大学准教授。北欧のデザインや美術教育を研究。障がい者の創作活動を支援する一般社団法人konstエデュケーショナル・デザイナー。
    インスタグラム:@taka_ikegami



    This article is a sponsored article by
    ''.