Q:長時間のPC作業で「ぎっくり首」に。繰り返さないための予防策はありますか?

首が痛いと、家事もしづらくて部屋が荒れます……
PCの作業を長時間続けていたら「ぎっくり首」になってしまいました。整骨院で診てもらったところ、同じ態勢を続けていたことによる筋肉疲労が原因とのことでした。
このぎっくり首、以前からたびたび繰り返しており、1年に1回くらい発症します。
一度なると1週間ほど首が痛くて動かしにくく、寝返りや起き上がり、家事をすることもままならなくてつらいです。
もともとストレートネックで首が凝りやすいというのもあるのですが、悪化する前に発症を防ぐ対策はありますか?
(テリーヌさん 40代/会社員)
A:「ぎっくり首」は急性の首の痛み。姿勢や休み方の習慣を見直して再発予防を

まずは「首に負担がかかる生活習慣」を減らしていきましょう
「ぎっくり首」とは?原因として考えられること
今回はテリーヌさんからのぎっくり首のご相談です。
「ぎっくり首」というのは正式な病名ではないのですが、急に首に寝違えたときのような痛みが現れ、首が動かしにくくなる状態を指します。一般的に「ぎっくり腰」と同じような症状が首付近に現れた際に呼ばれることが多いです。医学的には「急性頚部痛(きゅうせいけいぶつう)」という症状名で呼ばれます。
ぎっくり首の原因には色々とあるのですが、主に以下のように考えられます。
ぎっくり首の原因
・睡眠時の不自然な姿勢(寝違え)や、急に首を動かした際に、首の筋肉や頚椎の関節に負担がかかる。
・デスクワークやスマートフォンの使用などで首や肩の筋肉に過度な緊張が蓄積される。
・冷房や寒い環境で首が冷えて、血流が悪くなり、筋肉がかたまる。
・疲労やストレスが蓄積する。
首を痛めたときの対処法、悪化させないコツ
ぎっくり首になってしまった時の対処法としては、以下が挙げられます。
ぎっくり首の対処法
・まずは首を安静にして、無理に動かさない。首のコルセットなどで固定するのもよい。
・発症直後(炎症が強い時期)は冷やす(湿布を貼る)温めるのは炎症が落ち着いてから有効。
・ある程度痛みがひいたら、様子を見ながら少し首を曲げたり伸ばしたりして、ストレッチをする。
「ぎっくり首」を防ぐための、生活習慣の見直し
ぎっくり首にならない予防としては、まずは首の負担を減らすため姿勢を正しく改善しましょう。パソコン作業などでは猫背になり、顎が前に出て首が後ろに反りがちです。
背筋をまっすぐ伸ばし、顎を軽くひき、ちょうど「頭が天井から糸で引っ張られているようなイメージ」で姿勢を保つとよいと思います。
長時間同じ姿勢で作業を続けることを避け、30分から1時間くらいの作業の合間に休息をとり、軽い体操を取り入れましょう。姿勢を正したり、伸びをしたりしてストレッチをするのもよいでしょう。
日常で取り入れたい運動習慣&おすすめの漢方
普段からラジオ体操、ウォーキング、ジョギングなどの適度な運動を心がけ、体のこりをほぐすストレッチを習慣づけるとよいでしょう。
漢方では肩こりなどにも使われる、筋肉の緊張をゆるめる葛根湯(かっこんとう)や、足のこむら返りにも使われる芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)などもおすすめです。
今回の記事がテリーヌさんはじめ、ぎっくり首でお悩みの皆様の少しでもお役に立てば幸いです。
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來村昌紀(らいむら・まさき)
頭痛専門の脳外科医として大学病院に勤務しながら漢方専門医の資格を取得。2014年、千葉県に、「らいむらクリニック」を開設。著書に『頭痛専門医・漢方専門医の脳外科医が書いた頭痛の本』『漢方専門医の脳外科医が書いた漢方の本・入門編』(ともにあかし出版)など。YouTubeチャンネル『らいむらクリニック チャンネル』でも、頭痛や漢方のお話を解説。
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