安心のための「防災ポーチ」だからこそ、コンパクトに!

お話を伺ったのは、国際災害レスキューナースの辻直美さん。いつも携帯しているという防災ポーチは驚くほどコンパクト
「災害は、いつ・どこで起こるかわかりません。外出先で被災しても、ひと晩くらいは安全に、そして衛生的に過ごせる。そのために備えるのが防災ポーチです」
そう話しながら、辻さんがバッグから取り出した防災ポーチは、拍子抜けするほどコンパクト。「これだけ?」と思ってしまうサイズです。
「防災ポーチは安心のためのものですが、だからといってあれもこれも詰め込むと重くなってしまいます。すると『今日はいいか』と持ち歩かなくなることも。邪魔にならないサイズであることが重要なんです」
そのため、防災ポーチの中に入れるものは「自分にとって必要なもの」を厳選。どのようなものが入っているのでしょうか。
防災のプロ・辻さんのポーチの中身

その中身を拝見。撥水加工されたポーチには入っていたのは、全部で20アイテム。定番の防災グッズがあれば、「そんな使い方を?」と驚くものもありました。
●レスキューシート
金色面を表にすれば防寒・防水に。銀色面を表にすると熱中症対策に
●アルミスプーン
丈夫なアルミスプーンは工具の代わりにも
●のどあめ
カロリー補給のほか、ほこりからのどを守ってくれる
●非常灯
1mLほどの水で1週間点灯する小型LEDライト
●携帯用トイレ
車の渋滞時や閉じ込められたときにも使える
●ゴミ袋
雨具や防寒具にも
●生理用ナプキン・おりものシート・汗わきパッド
本来の用途以外に、止血などに使うことも想定
●ウエットティッシュ
●紙石けん
軽くて携帯に便利
●携帯用レインポンチョ
●圧縮タオル
●防災笛
中に緊急連絡先を入れられるものがおすすめ
●アロマオイル
好きな香りを携帯しておくと、素早く気持ちを落ち着けることができる
●アルコールスプレー
●おくすり手帳
スマホの電源がなくても確認できる紙がおすすめ
●持病の薬
被災地では皮膚トラブルが多いのでかゆみ止めを持つのもおすすめ
●ばんそうこう
●マスキングテープ
ちょっと留めたりするのに便利。自分の荷物の目印にも
●ボールペン
避難時、何かと「書く」シーンは多いもの
本記事は『最強版プチプラ防災』(扶桑社)からの抜粋です
〈撮影/星 亘 取材・文/鈴木靖子〉
辻 直美(つじ・なおみ)
国際災害レスキューナース。一般社団法人育母塾 代表理事。
国境なき医師団の活動で上海に赴任し、医療支援を実施。帰国後、看護師として活動中に阪神・淡路大震災を経験。その後、赴任先の聖路加国際病院で地下鉄サリン事件の対応に従事し、災害医療の道へ。看護師歴35年、災害レスキューナースとしては31年活動し、被災地派遣は国内外合わせて30ヶ所以上。
現在はフリーランスの看護師として、要請があれば被災地で活動を行うほか、防災教育にも注力。国際災害レスキューナースとして、TBS「ひるおび」、TBSラジオ「ジェーン・スー 生活は踊る」、ベイエフエム「ミラクル」、ABC「おはよう朝日です」、MBS「よんチャンTV」など数多くの媒体に出演。被災地での過酷な経験をもとに、"本当に使えた"防災の「自衛術」を多くの人に知ってほしいと、メディアを通じて啓もう活動を行うとともに、大学や小中学校で教えるだけでなく、企業や一般向けの防災講座も行なっている。
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TV、ラジオ、雑誌などメディアに多数出演の国際災害レスキューナース・辻 直美さんが国内外30か所以上のレスキュー経験で得た最新の知見を一冊にまとめました。
阪神・淡路大震災で実家が全壊し、防災に目覚めた著者・辻直美さん。2019年の大阪府北部地震では震度6弱を経験しましたが、100円ショップのアイテムを駆使して「震度6弱に耐えた家」をつくりあげていたため無傷。同じマンション・同じ間取りの隣の家は住人が大腿骨骨折の重傷を負い、部屋は壊滅。原状復帰に60万円もかかったそうです。
こうした経験を生かし、お金をかけずに命を守る方法を余すところなく伝授します。
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