Q:花粉症による夜の鼻づまりで眠れない…簡単セルフケアを教えてください

朝起きると喉がカラカラで、いつも疲れています……
花粉症でくしゃみ・鼻水がひどく、とくに夜になると鼻づまりでよく眠れません。
呼吸がうまくできず無意識のうちに口を開けてしまうようで、朝起きるといつも喉がカラカラ、家族からはいびきも指摘されてしまいました。日中も疲れも取れていないようです。
忙しくてなかなか病院に行けずにいるのですが、自宅で手軽にできる鼻づまりの応急処置的な解消方法や、夜ぐっすり眠れるための方法があれば教えてください。
(おおさかさん 50代/会社員)
A:花粉症の鼻づまりは、セルフケア+お薬で改善していきましょう

市販薬や漢方も上手に活用しましょう
鼻づまりが引き起こす睡眠トラブル
今回はおおさかさんからの花粉症による鼻水、鼻づまりのお悩み相談です。
おおさかさんのお悩みのように、鼻づまりが起こると、鼻呼吸がスムーズにできなくなり、日中集中力が低下してぼーっとしたり、いびきをかいたりして睡眠の質の低下が起こり、疲れが取れにくくなります。
口呼吸になると、鼻で空気が加湿・加温されないため、喉や気管が乾燥しやすくなります。
自宅でできる鼻づまりの応急ケア
鼻づまりの原因には、花粉によるアレルギーで鼻の粘膜が腫れて鼻腔が狭くなることや、分泌物である鼻水が溜まり、空気の通りを邪魔するなどがあります。
自宅でできる対処法としては、鼻をこまめにかんだり、温めた生理食塩水を使用して鼻腔内を洗い流す「鼻うがい」をする方法もあります。
最近では鼻うがい用のうがい薬が、ドラッグストアなどでも市販されています。
それでもつらい場合には、抗アレルギー薬の内服や炎症を抑えたり、粘膜の浮腫を抑える点鼻薬などもあります。
本当は病院を受診して処方してもらうのが安心ですが、時間がなくて忙しい場合にはドラッグストアなどで薬剤師さんとご相談のうえ、購入できるお薬もあります。
また、毎年花粉症でつらい場合には、花粉症のシーズンが過ぎて症状が治まってからになりますが、舌下免疫療法といって、花粉に対する免疫を慣れさせて花粉症の症状を出しにくくする治療法もあります。
花粉症におすすめの漢方薬と市販品
漢方薬では、鼻の炎症を抑え、鼻水や鼻づまりを改善する小青竜湯(しょうせいりゅうとう)、体を温めて血行を促し、鼻の通りをよくする葛根湯加川辛夷(かっこんとうかせんきゅうしんい)、冷えが強いタイプの鼻水・鼻づまりに用いられる苓甘姜味辛夏仁湯(りょうかんきょうみしんげにんとう)などもあります。
※体質や症状によって向き・不向きがあるため、可能であれば医師や薬剤師、漢方医に相談して選ぶことがおすすめです。
また、夜ぐっすり眠れるようにするため、鼻腔を広げて鼻の通りを良くする鼻に貼るテープなども市販されています。
抗アレルギー薬の中には副作用として眠気が出るものがあるのですが、逆にそのことを利用して寝る前に内服し、アレルギーを改善しつつ睡眠も改善する方法もあります。
僕も花粉症で鼻うがいは通年で、花粉の辛い時期には抗アレルギー薬の内服や点眼、症状に応じて上記に述べた漢方薬を内服しています。
また物理的にメガネやマスクで花粉の侵入を防ぐ、花粉の落ちやすいツルツルした素材の上着を着て家に入る前に花粉を落とすなどの対処も有効です。
今回の記事がおおさかさん始め、花粉症による鼻水、鼻づまりでお悩みの皆さんの少しでも参考になれば幸いです。
みなさんのお悩みを募集します!
来村先生に相談したい健康や心のお悩みを大募集。頭痛や漢方、更年期、冷え、疲れ……など、気になることをお気軽にお寄せください。
▼下記アンケートフォームにて、相談したい内容をご入力ください。
※ご相談内容は編集部で割愛・要約させていただく場合がございます。
※ご質問が採用される場合、編集部から個別の連絡はいたしません。
※すべてのご質問にお答えできるわけではございません。予めご了承ください。
〈イラスト/コグレチエコ〉

來村昌紀(らいむら・まさき)
頭痛専門の脳外科医として大学病院に勤務しながら漢方専門医の資格を取得。2014年、千葉県に、「らいむらクリニック」を開設。著書に『頭痛専門医・漢方専門医の脳外科医が書いた頭痛の本』『漢方専門医の脳外科医が書いた漢方の本・入門編』(ともにあかし出版)など。YouTubeチャンネル『らいむらクリニック チャンネル』でも、頭痛や漢方のお話を解説。
YouTube:らいむらクリニック チャンネル
インスタグラム:@raimura.clinic




