ジャーナリングとは? 等身大で“人生を前に進める”セルフケア習慣
「ジャーナリング」は、頭の中に浮かんだ感情や思考を紙に書き出すことで、心を整理するメソッド。「書く瞑想」ともいわれ、自分自身と向き合い心を整理する習慣として、近年注目を集めています。
鎌倉山の麓で自然に寄り添い暮らしながら、写真と文章を生業にさまざまな表現をする七緒さん。
日々の暮らしから育まれたゆるやかな習慣やセルフケアのアイデアを、天然生活webの連載をはじめさまざまな形で発信しています。

写真と文で自分らしい表現を続ける七緒さん
なかでも16年ほど続けているジャーナリングの習慣は「こころに目を向ける大切なセルフケアです」と七緒さん。ジャーナリングは“自分らしい人生”と密接につながっていて、言語化できなかったぼんやりとした不安を、書くことで希望の種に変える力があるのだといいます。
「悩みやモヤモヤを抱えたときは、ジャーナリングで本音を見つめるようにしています。忙しい日々の中では、時に自分が何をしたいか、何が幸せか見えなくなることもありますよね。でもその答えは、実はすでに自分の中にあることが多いんです。
書いて自分に目を向けることで、その答えに出会える。紙とペンがあればいつでもできる気軽さがあり、内側にとどめておくと苦しくなるモヤモヤを書き出すことで体もすっと楽になります。書いた時点で“前に進んでいる“と感じられるのも魅力です」

16年間でさまざまに変化していったジャーナリング習慣。普段はプリント用紙にラフに書き出すことが多いけれど、日記のようにノートに書き溜めていたときも

2019年頃からドイツ製『ロイヒトトゥルム』のノートを愛用。思考をじゃましないさりげないドット方眼がお気に入り
悩んでばかりの20代の七緒さんを救った「ジャーナリング」
七緒さんがジャーナリングを始めたきっかけは、大学4年生の就職活動でした。なかなかうまくいかず自分に何ができるのかわからなくなり、図書館にこもって1週間、得意なことや、在りたい姿について書き続けたそうです。
漠然とした未来像を具体的に書き出したことで、自分のやりたい方向性が見えてきた。すると面接で自分の強みややりたいことをはっきりと話せるようになり、徐々に内定も得られるようになりました。

「当時は『ジャーナリング』という言葉も浸透していなかったけれど、“書く”ということの力を実感した最初の体験でした。書くことって、自分の道筋を定めてくれることにつながるんだ!って気づいたんです」
それからは、転職、独立、パートナーシップ、移住……さまざまな人生のターニングポイントで、ジャーナリングを重ねて人生を前に進めてきた七緒さん。
現在の鎌倉の住まいも、ジャーナリングで「自分にとって心地よい暮らしってなんだろう?」と見つめ直すことで出会えたのだといいます。

樹木やハーブなど、豊かな緑がある庭をもつ鎌倉山の自宅兼アトリエを「光と緑の家」と名づける。ジャーナリングでは、幼い頃の原風景である六甲山での山暮らしなどをイメージしながら家探しをした
「ジャーナリングで出会う答えをたよりに進むと、うまくいくことが多いんです。それは誰かからの声ではなく、自分と対話して導き出した言葉だから。まわりがどうであれ『私にはこれがいい』と思えるし、うまくいったときは自信にもつながります」
▼ジャーナリングはこんな人におすすめ
・人生を、等身大の自分らしく、歩みたい(他人軸ではなくて)
・最近モヤモヤしている、自分の気持ちが見えない、分からない
・前に一歩進みたい、殻を破りたい
▶七緒さんのPodcastはこちらから「心地よく聴く、セルフケアジャーニー」
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〈撮影/星 亘 取材・文/編集部〉

七緒(なお)
写真と文。「毎日も人生も、心地よく」というテーマで、鎌倉山の麓に暮らしながら、心とからだが楽になるセルフケアの知恵を届けている。ラジオ「心地よく聴く、セルフケアジャーニー」も好評。著書3冊、1児の母で、植物療法士としても学びを深めている。
インスタグラム:@naotadachi
Podcasts:心地よく聴く、セルフケアジャーニー
note:https://note.com/naotadachi




