• 年を重ねると、以前より強く体の不調を意識する機会が増えます。「老化」とあきらめがちですが、日々の食事で改善できるかもしれません。消化器内科医で美腸・美肌評論家の工藤あきさんに、老化を早める主な原因と日々の生活で心がけたいことを教えてもらいました。
    (『天然生活』2025年6月号掲載)

    老けない食べ方で体質改善

    40代も半ばを過ぎると、「消化力が落ちた」「昔より太りやすくなった」「しわが増えた」といった不調を感じる人が増えてきます。それを「年だから仕方ない」と考える人も少なくありません。

    「『体質的な症状だから治らない』と割り切る人も多いですが、実は食材の選び方や食べ方次第で、そういった不調が改善されたりすることも。また『老化は止まらない』と思いがちですが、日々何を食べるかで老化のスピードも格段に変わります」と工藤あき先生。

    老化のスピードを早める主な原因は次の4つ。

    〈老化の主な原因〉
    酸化(体のさび)
    糖化(体のこげ)
    細胞のターンオーバーの乱れ
    胃腸の不調

    酸化」とは体内物質が酸素と結合してさびていくこと。しみやたるみ、しわなど見た目の老けだけでなく、疲れや肩こり、血圧の上昇などを引き起こします。

    糖化」は運動不足や食べすぎで体内の糖質が増え、老化物質に変わること。「体のこげ」ともいわれ、肌のくすみやカサつき、動脈硬化や心筋梗塞の原因になったりします。

    肌の細胞が一定の周期で生まれ変わる仕組みを「ターンオーバー」といいますが、それが乱れると見た目の老化が一気に進みます。

    胃腸は食べ物の消化吸収を行い、細胞の再生に必要な栄養素を取り出す場所。ここがうまく働かないと、体内に栄養が行き渡らず、老廃物がたまりやすくなります。胃腸の乱れはありとあらゆる不調の原因となるのです。

    画像: 老けない食べ方で体質改善

    「こういった症状などは、ストレスや睡眠不足、運動不足が原因となるケースもありますが、いろんな患者さんをみているとやはり、一番の原因は『食生活の乱れ』です」

    外食が多い、食べすぎてしまう、揚げ物や脂っこい料理が好き、スイーツがやめられない……などなど。そんな食生活のツケが、急激な老化や不調を引き起こしてしまっているのです。

    「不調は体からのサイン。それを年齢のせいにして放っておかず、食生活を見直して、少しでも改善できるといいですね。食の積み重ねは侮れなくて、コツコツ続けていけば、体は確実に変わっていくはずです。そうした結果、急降下だった老化のスピードを、穏やかにゆるめることができるかもしれません」



    〈監修/工藤あき 取材・文/田中のり子 イラスト/カトウミナエ〉

    工藤あき(くどう・あき)
    消化器内科医、美腸・美肌評論家。一般内科の臨床医として働くほか、腸活×菌活を生かしたダイエット・美肌・エイジングケア治療にも力を注ぐ。その美肌から「むき卵肌ドクター」の愛称も。著書に『体が整う 水曜日の漢方』(大和書房)、『老けない人が食べているもの』(アスコム)など。2児の母。

    ※記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです



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