〈住〉湿気を追い出す3つのアイテム
1.麻・綿素材の寝具や下着
麻や綿は吸湿性・放湿性に優れ、汗をかいても乾きやすい素材です。反対に、化学繊維は梅雨時には蒸れやすく、湿気がこもった状態が続くと皮膚トラブルの原因にも。
東洋医学では、皮膚は「肺」と深く関わる器官。肌が蒸れる状態を避けることは、全身のめぐりを守ることにもつながります。寝具のほか、下着や部屋着も麻・綿素材に切り替えて、肌に触れるものから対策を。

2.シルクの腹巻き
外が蒸し暑くても、冷たい飲み物やエアコンで知らないうちに胃腸が冷えています。消化・吸収を担う「脾胃(ひい)」が一番弱りやすいこの季節は、おなかが冷えると水分をさばく力が落ち、むくみやだるさにつながります。
そこでおすすめなのが、シルクの腹巻き。シルクは吸湿性・放湿性に優れ、汗ばむ季節でも蒸れにくいのが特長です。化学繊維に比べて湿気がこもりにくく、おなかをやさしく温めながら肌にも心地よくフィットします。
おへその下を温めるイメージで、寝るときに着けるのもおすすめ。おなかが温まると、湿気をさばく力が戻り、内側から「体の水はけ」が整っていきます。
3.すのこ(床・ベッド下)
湿気は室内の下のほうにたまります。布団やベッドの下はとくにこもりやすく、知らないうちに体内に湿気が入り込んでいることも。
すのこを敷くと空気の通り道ができ、こもりにくくなります。100円ショップでも買えるので押し入れやベッド下から試してみてください。敷き布団で寝ている方は必須アイテムです。

梅雨は雨が降り続き、じめじめとした日が続く季節。けれど、自然界にとっては、次の季節へ向けて命を育む大切な時間です。
体も同じように、この季節のリズムに無理なく合わせることが一番の養生になります。できることから、ひとつずつ試してみてくださいね。
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▼久保和也さんの“かんたん養生”の記事はこちら
〈文・久保和也〉
久保和也(くぼ・かずや)

鍼灸師。東京・押上スカイツリー前「クボ鍼灸院」代表。世界中医薬学会アレルギー疾患専門委員理事。世界中医薬学会連合会耳鼻咽喉口腔科専門委員会理事。妻の産後の体調不良をきっかけに、東洋医学の道へ。鍼灸の力でより多くの人を元気にしたいと、東洋医学専門の鍼灸院を開業。一人ひとりの生き方や思考ともていねいに向き合い、身体的な不調の改善だけでなく、心の不調の改善も大切にしている。SNSでは暮らしに生かせる東洋医学を発信(総フォロワー16万人)。雑誌やメディアなど多数出演。近著に『ツボとお灸でからだが整う まいにちの東洋医学』(朝日新聞出版)。
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