• 手づくり暮らし研究家の美濃羽まゆみさんが暮らす京町家。2軒続きの町家には、それぞれ趣の異なる庭があります。住まいには季節のうつろいを感じる「古風な庭」が、アトリエには庭師さんと一緒につくった「食べられる庭」を新設。ゆずや梅の収穫に至るまでの試行錯誤など、自然とつながる住まいの庭づくりについてご紹介します。

    前回に引き続き、「住まいの工夫」をお届けしていきます。台所、家具、水まわりや庭など……。

    無理なく、心地よく、暮らしていくための、住まいのお手入れ方法や小さな工夫をご紹介していきますね。

    今回は、わが家にあるふたつの庭のお話です。

    季節のうつろいを感じる、ひとつめの「古風な庭」

    2軒続きの町家をつなぎ、住居兼仕事場として使っているわが家。それぞれの家には、敷地の奥に庭があります。

    19年前に越してきた、住居として使っている町家にはこじんまりとした坪庭が。

    この家を購入したときからしつらえられていたもので、いろは紅葉に山茶花(サザンカ)、満天星(ドウダンツツジ)、おたふく南天や常盤忍(トキワシノブ)などが、灯籠と庭石のあいだに配された古風な庭です。

    画像: 古風な灯籠のある小さな坪庭。夏は朝夕ここに打ち水をすれば、涼やかな風が通り抜けて快適に過ごせます

    古風な灯籠のある小さな坪庭。夏は朝夕ここに打ち水をすれば、涼やかな風が通り抜けて快適に過ごせます

    初夏には満天星が白くて可憐な花を咲かせ、夏にはいろは紅葉が鮮やかな緑を茂らせて、目にも涼しく、日除けの役割も。

    秋には満天星とおたふく南天が赤く色づき、色の少なくなる冬には山茶花が鮮やかな彩りを届けてくれます。

    狭くて光が奥まで届かない町家ですが、この庭があることで、家にいながらも季節のうつろいを感じることができます。



    〈写真・文/美濃羽まゆみ 構成/山形恭子〉

    画像: 梅は4年目から梅干しをつくれるほどの収穫量に

    美濃羽まゆみ(みのわ・まゆみ)
    服飾作家・手づくり暮らし研究家。京町家で夫、長女ゴン(2007年生まれ)、長男まめぴー(2013年生まれ)、猫2匹と暮らす。細身で肌が敏感な長女に合う服が見つからず、子ども服をつくりはじめたことが服飾作家としてのスタートに。

    現在は洋服制作のほか、メディアへの出演、洋裁学校の講師、ブログやYouTubeでの発信、子どもたちの居場所「くらら庵」の運営参加など、多方面で活躍。著書に『「めんどう」を楽しむ衣食住のレシピノート』(主婦と生活社)amazonで見る 、『FU-KO basics. 感じのいい、大人服』(日本ヴォーグ社)amazonで見る など。

    ブログ:https://fukohm.exblog.jp/
    インスタグラム:@minowa_mayumi
    voicy:FU-KOなまいにちラジオ

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