「食べられる庭」とのつきあい方。3年越しでやっと実ったゆず
みょうがやらっきょうなどは、たいした手入れをせずとも、難なく収穫にありつけましたが、果樹は結実しない年が続きました。
まずはゆず。ある年は花が咲いたと思ったら、アゲハ蝶の襲来で全滅! また、ある年は花が全く咲かず……。あきらめかけていたところ、3年目にやっと収穫がありました。
それからは、アゲハの幼虫を見かけては胸を痛めつつ「ごめんね」とさよならし、季節ごとにたい肥をまいたり、こまめに下草を取ったり。
その成果か、この冬はなんと10kgほどたんまりと実がなり大喜び。自家製ゆずこしょうやポン酢づくりに大活躍しました。
あまりにたくさん実ったので、自家用と知り合いにおすそわけするだけでは追いつかず、玄関先に「ご自由にお取りください」コーナーをつくり、ご近所さんにももらっていただいたほど。
無農薬で皮ごと安心していただけるゆずは、みなさんに喜んでいただけて、苦労も報われる思いでした。

庭仕事に欠かせない帽子はすぐに手に取れる場所にひっかけて。庭帚や軍手も同じようにしています
梅は4年目から梅干しをつくれるほどの収穫量に
梅にもまた、大変苦労しました。
たい肥をまく時季を間違えたのか、アブラムシが大発生してしまい、葉がチリチリになってしまって、実がつかなかった年があったり、剪定の仕方が分からず、枝ばかり伸びて花が咲かなかったり。
それが、4年目からやっと1kgほどの収穫があり、はじめて自家製梅干しをつくることができたときは感動もひとしお。
昨年は5kgほど大ぶりの実がとれ、手応えを感じる収穫量。少しずつ、梅と話ができるようになってきたのかな、とうれしく思います。

念願の自家製梅! どうも、春にウグイスが訪れたあたりに、とくに実が多くついているみたいです
若いころは自給自足の田舎暮らしに憧れたこともありました。でも、よくよく足元を見つめ、いま持っているものと環境で何ができるか。
そんな試行錯誤のなかから、たとえ場所を変えずとも、自然とつながり、循環する暮らしが少しずつですが、かなってきたように思います。
さて次回も引き続き、庭のお手入れについてです。お楽しみに!
〈写真・文/美濃羽まゆみ 構成/山形恭子〉

美濃羽まゆみ(みのわ・まゆみ)
服飾作家・手づくり暮らし研究家。京町家で夫、長女ゴン(2007年生まれ)、長男まめぴー(2013年生まれ)、猫2匹と暮らす。細身で肌が敏感な長女に合う服が見つからず、子ども服をつくりはじめたことが服飾作家としてのスタートに。
現在は洋服制作のほか、メディアへの出演、洋裁学校の講師、ブログやYouTubeでの発信、子どもたちの居場所「くらら庵」の運営参加など、多方面で活躍。著書に『「めんどう」を楽しむ衣食住のレシピノート』(主婦と生活社)amazonで見る 、『FU-KO basics. 感じのいい、大人服』(日本ヴォーグ社)amazonで見る など。
ブログ:https://fukohm.exblog.jp/
インスタグラム:@minowa_mayumi
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