団地案内人
川添大輔(かわぞえ・だいすけ)
団地マニア歴26年の『天然生活』編集部員。
中学時代に暮らした社宅の団地で、その魅力に目覚める。大学時代にはトランジットで滞在したシンガポールの“レトロフューチャー”な団地群に衝撃を受け、社会人になってからは夜な夜なカメラを持って自転車で都内の団地を巡るのが日課に。警察にマークされながらも光が丘団地に通い詰め、憧れが高じてURに入居。前職では、念願の団地本も出版。昭和30年代の歴史的団地が姿を消しつつあるいま、その姿を記録に残すことへの執念は深まるばかりだ。
博物館のような団地群から、次回は団地の博物館へ!
関根 話が壮大になってきましたが、もう5,500文字を超えてますんで、まとめてください!
川添 まだまだたくさん読んだ興味深い情報をご紹介できず残念ですが、最後に現存する商店街をご紹介しますね。
関根 現存する部分もあるんですか。
川添 はい。もともとの建物はほぼ建て替えが終わって、新しい高層の団地に建て替わっていますが、商店街周辺はまだ残っていてこの1・2週間で、再放送していた2時間ドラマで犯人が捕まっていたり、某、街の情報番組に登場していたのを偶然見まして、テレビの露出が多くビックリしました。
関根 ひとつは再放送みたいですが......。商店街の写真を見ると、異国情緒すら感じてしまいますね。

商店街の入り口の写真。真っ赤な文字の横断幕に異国情緒を感じてしまいました

商店街のまんなかには、年季の入ったキディライドが。川添が幼少のころに目にしていたものよりも古そうな気がします
川添 ですね。この商店街の真っ赤な明朝体の文字なんかは、ひと昔の中国っぽさもある気がします。商店街ではおもちゃ屋さんが営業していて、私が幼少のころ見ていた漢字の昭和のゲームやキディライドがあって、タイムスリップしたような気がしました。古きよき、当時の子どもがむやみやたらに夢を感じていたあの雰囲気です。
関根 また遠くを見ていますが大丈夫ですか?
川添 「桐ヶ丘団地」のお隣には、「都営赤羽西5丁目アパート」という団地もありまして......。

唐突ですが、こちらが「都営赤羽西5丁目アパート」なのですが、こちらは「桐ヶ丘団地」のメゾネット住棟の階段室と違って、上にエレベーターの機械室が収まる部分がついています
関根 ここにきて話を飛ばします?
川添 私はここの建物の一部を、「団地界のニューヨーク」と勝手に呼んでるんですが、
関根 パリのポンピドゥーセンターの次はニューヨークですか? またもやネーミングが不遜すぎませんか?
川添 そうですが、この写真を見てみてください。

この、縦のラインで装飾された階段室が、なんとな~く?
関根 ?
川添 この階段室部分、アールデコ時代のニューヨークのビルっぽいデザインに見えませんか?
関根 確かに、見えなくもないですね。
川添 この、赤羽駅西口の丘陵は、いろいろな団地を見ることができる、巨大な団地博物館のような場所でした。
関根 で、次回は、そこに建った団地の博物館にお邪魔します!
川添 強引にまとめられましたが、もう終わりですか?
関根 とっくに6,000字を超えてますので、次回もお楽しみにー!
<撮影/川添大輔 参考文献/『桐ヶ丘三十五年史』>





