• デジタルとAIが暮らしのあちらこちらにまで入りこむ現代社会。そんな時代にあって、スマートフォンもインターネットもテレビもない生活を送り、全粒粉のパンを焼き、鶏の世話をし、手洗いで洗濯をする。そんな3年間を送っている高校生たちがいます。映画『聴く隣人のいるところ』から垣間見える、彼らの「不便な暮らし」の先にあるものとは。

    便利さを一旦横に置いた3年間。その先に見えてくるものは?

    画像: 毎年6月恒例の浅利海岸への遠足。男子生徒は海へダイブ!

    毎年6月恒例の浅利海岸への遠足。男子生徒は海へダイブ!

    不便で、面倒で、ちょっと窮屈な3年間。生徒たちはそれが「愛真らしさ」であると自然に受け入れています。

    見方によっては、イマドキの便利で効率のよいツールを使わずにアナログで生活をして、デジタル社会から取り残されないのか、という懸念もありますが、ご安心ください。

    この学校を巣立った生徒たちは、それぞれの場所で大学に通ったり、仕事をしたりしています。もちろん、スマートフォンもSNSも当たり前に使っています。

    現在公開中のドキュメンタリー映画『聴く隣人のいるところ』では、この学校の“ある1年間”に密着して、生徒たちのありのままの姿を映し出しています。

    画像: 時間と生活を共有し、卒業式を最後に全国へ巣立っていく

    時間と生活を共有し、卒業式を最後に全国へ巣立っていく

    生徒と教職員との対立、キリスト教に対する違和感、生徒同士の気持ちのすれ違い。彼らの発する言葉、歌には力がありました。

    3年間をかけて積み重ねた生活で得た感覚は、彼らのなかに残り続けていきます。長い人生で、こういう時間があってもいいのではないか……と思わせられるのです。


    <取材・文/大村椿>

    『聴く隣人のいるところ』 https://kikurinjin.com/

    【監督】早川嗣 
    【出演】キリスト教愛真高等学校(2024年度在籍者)https://aishinhigh.ed.jp/
    2026年/111分
    配給協力:ポレポレ東中野 
    製作・配給::ポレポレタイムス社

    6月6日(土)より、ポレポレ東中野ほか全国の劇場で順次公開中 


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