• 庭がなくても、緑のある暮らしは始められます。マンションのベランダという限られた空間でも、床や植物を少しずつ整えていくことで、心地よい居場所へと育っていきます。今回は、「みどりの雑貨屋」RIKAさんに、ベランダに奥行きをつくる「植物の置き方」のコツを教えていただきました。

    植物の置き方で、ベランダの景色が変わる

    床に木を敷き、植物を引き立てる背景ができると、次に気になってきたのが、植物の「置き方」でした。

    同じ植物でも、高さや位置を少し変えるだけで、葉の重なり方や部屋からの見え方は変わります。さらに、鉢と鉢の間に余白をつくることで、風が通り、葉が揺れる心地よい景色も生まれます。

    今回は、限られたベランダに広がりと風の流れを生み出す、植物の置き方についてお話しします。

    床と背景が整ったことで、ベランダには植物を迎えるための小さな舞台ができました。

    ところが、実際に鉢を並べてみると、今度は「どう置けば、もっと素敵な景色になるのだろう」と考えるようになりました。

    まず試してみたのは、植物の高さや位置を変えてみることでした。

    before

    画像: 左側から、ティアレア、プミラ、千日小坊。3鉢を床に並べると、中央のプミラが後ろに隠れてしまっています

    左側から、ティアレア、プミラ、千日小坊。3鉢を床に並べると、中央のプミラが後ろに隠れてしまっています

    背の高さが同じくらいの鉢を床に並べると、すっきり見える一方で、少し平らな印象になることがあります。

    after

    画像: 中央にあったプミラをスツールの上へ。隠れていたプミラのつるの動きが見え、3鉢の間につながりが感じられるようになりました

    中央にあったプミラをスツールの上へ。隠れていたプミラのつるの動きが見え、3鉢の間につながりが感じられるようになりました

    けれど、ひとつの鉢を台の上に置くだけで、それまで隠れていた葉が見え、ベランダが以前より広く、緑豊かに感じられました。

    その変化が楽しくて、私は植物を置いては眺め、また動かすという、試行錯誤の沼へ少しずつのめり込んでいきました。

    高低差をつけると、景色に奥行きが生まれる

    わが家のベランダは、奥行きの限られた細長い空間です。

    そこで意識しているのが、植物の高さをそろえず、高低差をつけることです。

    画像: ベランダの中央に通路を残し、左右に植物を配置。緑に囲まれた小径ができました

    ベランダの中央に通路を残し、左右に植物を配置。緑に囲まれた小径ができました

    背の高い植物は奥や壁側へ。

    小さな植物は、その手前や花台の上へ。

    つるが伸びる植物は、その流れがきれいに見える位置に。

    横に広がる植物は、葉の動きを楽しめる場所に置きます。

    高さや葉の向きが変わると、視線が上へ、下へ、そして奥へと自然に動き、小さなベランダにも広がりが生まれます。

    画像: 工夫次第で、身近なものも植物に高低差をつける台になります。右端にある、空き缶と丸いアイアン製のトレーを組み合わせた台は、とくにお気に入りです

    工夫次第で、身近なものも植物に高低差をつける台になります。右端にある、空き缶と丸いアイアン製のトレーを組み合わせた台は、とくにお気に入りです

    高低差をつくるために使っているのは、園芸用の花台だけではありません。

    レンガブロックや重ねた木の板、DIYでつくった台など、そのときどきで植物に似合うものを取り入れてきました。

    鉢を少し高い場所へ置くと、低い位置では気づかなかった葉の裏側や、光を受ける姿の美しさに出合うこともあります。



    <写真・文/RIKA>

    RIKA/「みどりの雑貨屋」コーディネーター
    関西に店舗を展開する、植物とそれに似合う雑貨のお店「みどりの雑貨屋」でブランドストーリーの企画や発信を担当。自宅マンションでは、ベランダガーデニングやDIYを楽しみながら、心地よいグリーンのある暮らしを実践。植物と鉢、雑貨を組み合わせた“みどりのある心豊かな暮らし”をSNSで提案している。
    インスタグラム:@skipkibun_rika
    「みどりの雑貨屋」公式サイト:midorinozakkaya.com



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