• 年齢とともに「おなかが出てきた」「お尻が下がってきた」と感じることはありませんか? それは更年期による体の変化が原因かもしれません。骨盤が傾いたり、骨や筋肉が衰えたりすることで、姿勢や体形にも影響が出てくるのだとか……。総合内科専門医の梶尚志先生に、更年期世代の骨・筋肉・姿勢の変化と、無理なく続けられる「ゆる骨活」について教えていただきました。日々の食事と運動で、いつまでも健やかな体をつくりましょう。

    骨は「適度な刺激」を受けることで保たれる

    画像1: 骨は「適度な刺激」を受けることで保たれる

    骨を守るには、栄養だけでなく運動も欠かせません。

    骨は、重力や筋肉による適度な刺激を受けることで、骨をつくる力が強くなります。そのため、歩く、階段を上る、立ち座りをするなど、自分の体重が骨にかかる動きが大切です。(※4)

    運動習慣がない人は、買い物の際に少し遠回りして歩く、ひと駅分だけ歩く、エレベーターではなく階段を使うなど、生活の中で歩く時間を増やすようにしてみましょう。


    「年齢のせい」で済ませず、確認したい体のサイン

    姿勢の変化のなかには、注意が必要なサインもあります。

    「以前より身長が低くなった」「軽く転んだだけで骨折した」「壁に背中をつけても後頭部が壁につかない」といった場合には、骨粗しょう症や、背骨の圧迫骨折が隠れている可能性があります。

    閉経後の女性、やせ型の人、家族に大腿骨骨折をした人がいる場合などは、骨密度検査について医療機関で相談するとよいでしょう。

    「ゆる骨活」は将来の自分への貯金

    画像2: 骨は「適度な刺激」を受けることで保たれる

    骨や筋肉は、一日や数日で劇的に変わるものではありません。しかし、毎日の食事と運動の積み重ねは、5年後、10年後の姿勢や歩く力につながります。

    食事を変える、運動習慣をつける、その一つひとつが、立派な「骨活」です。

    「下腹が出てきた」「お尻が下がった」という変化は、生活を見直すきっかけかもしれません。

    無理なく、ゆるやかに、毎日続けること。それが、更年期から先も自分の足で歩き、好きなことを楽しむための、確かな備えになります。



    〈文/梶 尚志〉

    画像3: 骨は「適度な刺激」を受けることで保たれる

    梶 尚志(かじ・たかし)
    梶の木内科医院院長、七夕医院総院長。
    総合内科専門医、腎臓専門医、家庭医、日本抗加齢医学会専門医。
    2000年、岐阜県可児市に梶の木内科医院を開設。年間約5万人の患者を診察するなかで、通常の診察では解決できない不調が多いことに危機感を感じ、改善策を模索。分子整合栄養医学との出会いをきっかけに、不調の原因が栄養状態にあることを確信する。以来、栄養学的なアプローチから治療と生活指導を行い、2025年7月に名古屋分院、名古屋七夕医院名古屋院を開院、多くの女性の不調の改善に取り組んでいる。




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