• 年齢とともに「おなかが出てきた」「お尻が下がってきた」と感じることはありませんか? それは更年期による体の変化が原因かもしれません。骨盤が傾いたり、骨や筋肉が衰えたりすることで、姿勢や体形にも影響が出てくるのだとか……。総合内科専門医の梶尚志先生に、更年期世代の骨・筋肉・姿勢の変化と、無理なく続けられる「ゆる骨活」について教えていただきました。日々の食事と運動で、いつまでも健やかな体をつくりましょう。

    更年期を境に現れる、女性の体の変化

    画像1: 更年期を境に現れる、女性の体の変化

    鏡を見たとき、「以前より下腹が出て見える」「お尻の位置が下がった気がする」「背中が丸くなってきた」と感じることはありませんか。

    こうした変化には、体脂肪の増加だけでなく、骨盤の傾きや姿勢、骨や筋肉の変化が関係している可能性があります。とくに女性は、更年期を境に女性ホルモンの分泌が大きく変化し、それに伴い、骨や筋肉、脂肪にも少しずつ変化が現れます。

    しかし、「年齢だから仕方がない」とあきらめる必要はありません。食事で体に必要な栄養を補い、日常生活のなかで体を動かしながら骨と筋肉を守ること。それが、更年期世代から始めたい「ゆる骨活」です。

    まずは、体に現れる変化の背景を知り、骨や筋肉を守るために必要な栄養や生活習慣について、見ていきましょう。

    下腹ぽっこり、垂れ尻は、脂肪だけのせいじゃなかった!

    画像2: 更年期を境に現れる、女性の体の変化

    下腹が目立つようになると、多くの人は「おなかに脂肪がついたから」と考えます。しかし、体の見え方は皮下脂肪や内臓脂肪の増加だけで決まるわけではありません。

    骨盤は、上半身と下半身をつなぐ、いわば体の土台で、周囲の筋肉が体を支えています。

    骨盤が後ろに傾くと、腰の自然な反りが少なくなり、背中が丸まりやすくなります。椅子に浅く座り、背もたれに寄りかかっている姿勢を想像するとわかりやすいでしょう。

    このような姿勢では、下腹が前に押し出されたように見えたり、お尻が下がって見えたりすることがあります。

    体形や姿勢は、「体脂肪、筋肉量、骨格、呼吸の仕方、長時間の座り姿勢」など、複数の要因が重なってつくられています。だからこそ、おなか、背中、お尻、脚の筋肉を日常的に使うことが大切です。



    〈文/梶 尚志〉

    画像3: 骨は「適度な刺激」を受けることで保たれる

    梶 尚志(かじ・たかし)
    梶の木内科医院院長、七夕医院総院長。
    総合内科専門医、腎臓専門医、家庭医、日本抗加齢医学会専門医。
    2000年、岐阜県可児市に梶の木内科医院を開設。年間約5万人の患者を診察するなかで、通常の診察では解決できない不調が多いことに危機感を感じ、改善策を模索。分子整合栄養医学との出会いをきっかけに、不調の原因が栄養状態にあることを確信する。以来、栄養学的なアプローチから治療と生活指導を行い、2025年7月に名古屋分院、名古屋七夕医院名古屋院を開院、多くの女性の不調の改善に取り組んでいる。




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