• 「話題のダイエットを試しても、続かなくてリバウンド」「食べてないのになぜか太る」…その原因は、“間違ったダイエット”にあるかもしれません。東洋医学の視点から“太る原因”を見極め、きちんと食べて気持ちよくやせる「薬膳ダイエット」を提案する源保堂鍼灸院・瀬戸佳子先生に、脾(消化器系やその働き)を損なうダイエットについてアドバイスを伺いました。
    (『薬膳ダイエット』より)

    胃腸が弱い人に注意! 脾を損なう“間違いダイエット”

    多くの人が想像するダイエットメニューといえば、サラダにフルーツ、ヨーグルト、玄米菜食にスムージー、夕食に豆腐に納豆という感じでしょうか。

    これでやせられるケースもありますが、かえって太る人もいます。その理由は、これらの食材はすべて胃腸への負担が大きく、非常に消化力を必要とするものだからです。

    東洋医学で五臓のうち、消化吸収を担当するのは「脾(ひ)」。

    消化に負担がかかるものを食べ、この脾を損なうダイエットをしている人が、とても多いのです。

    脾が苦手なものは、生もの、甘いもの、冷たいもの、脂っこいものです。

    画像: 胃腸が弱い人に注意! 脾を損なう“間違いダイエット”

    「食べていないのに、なぜか太る」の原因は?

    消化しないならやせるのではと思うでしょうが、実際には異なります。

    未消化の食べ物で胃腸の流れがどんどんせき止められるのです。排水溝が詰まったように、上からいくら水を注いでも、どんどんたまっていきます。消化できずに太るのは、こういう状態が原因です。

    たまっていく未消化物を「食積(しょくせき)」、体内にたまった余分な水分のことを「痰湿(たんしつ)」と呼びます。

    胃腸の機能が弱い人、胃腸が過労ぎみな人は、消化に負担がかかるものを食べると、この食積や痰湿が増えていきます。

    痰湿はヘドロのようなもので、体内の栄養と老廃物の通り道をふさいでしまいます。そうすると食べ物は入りにくくなるし(食欲が落ちる)、老廃物が流れにくくなります(便秘やむくみ、全身の代謝が落ちる)。

    しかし胃腸が弱って食欲が落ちると、冷たいものや生ものなど、口当たりがいいけれど実は消化の悪いものを好むようになって、ますます悪循環に。

    そして「食べていないのに、なぜか太る」という不思議な現象が起きてしまうのです。

    これは夏バテで食欲が落ちるのと同じような状態です。暑さで冷たいものや生ものばかり食べていると、胃腸に湿気がたまり、食欲が落ちているのに体はむくんで重くなり、体力も落ちてしまうのです。

    〈イラスト/植松しんこ 取材・文/田中のり子〉



    瀬戸佳子(せと・よしこ)
    国際中医薬膳師、国際中医専門員、登録販売者。早稲田大学理工学部卒、同大学院理工学研究科修了。北京中医薬大学日本校(現・日本中医学院)薬膳科卒業。会社員を経て、東京・青山の「源保堂鍼灸院」併設の薬戸金堂で、漢方相談を行いながら東洋医学に基づいた食養生のアドバイスを行う。雑誌やwebの取材、セミナーの講演などでも幅広く活躍。著書に『1週間で必ず体がラクになる お手軽気血ごはん』『季節の不調が必ずラク~になる本』『1週間で胃腸が必ずよみがえる 気血スープ』(すべて文化出版局)など。

    源保堂鍼灸院・薬戸金堂HP:https://genpoudou.com/
    インスタグラム:@yoshiko1260

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    東洋医学の視点から「太る原因」を見極め、体質に合った食事や生活習慣を提案。無理な食事制限は、一時的に痩せたとしても、大切な体力を奪い、ますます太りやすい体質を作ってしまうことも。心地よく、健康的で均整のとれた体に導くダイエット法を伝えます。



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