• 昼食後に眠くなったり、午後になると体がだるくなったりすることはありませんか? その眠気やだるさには、毎日の「食べ方」が関係しているかもしれません。総合内科専門医の梶尚志先生に、食後の眠気やだるさにつながる「糖質疲労」が起こる理由と、今日からできる食事の見直し方を教えていただきました。

    食べ方とともに見直したい、食後の過ごし方

    「野菜から先に食べれば大丈夫」と聞いたことがある人もいらっしゃるでしょう。

    食物繊維やタンパク質を先に食べることによって、食後血糖に影響するという研究はあります。ただし、食べる順番だけにこだわりすぎる必要はありません。

    野菜を最初に数口食べても、その後に大量の麺や菓子パン、甘い飲み物をとれば、食事全体としては糖質が多くなります。大切なのは、「何から食べるか」だけでなく、食事のなかにタンパク質や食物繊維がきちんと含まれていることです。

    そして、食事内容とともに見直したいのが、食後の過ごし方です。食後に軽く歩くことで、筋肉がブドウ糖を利用し、食後血糖の上昇を抑えることが期待できます。昼食後に10分ほど散歩する、会社の中を歩く、家事をする、といった程度でも構いません。

    画像: 食べ方とともに見直したい、食後の過ごし方

    ここで注意したいのは、血糖値を低く保つことだけが健康の目的ではないということです。人間の体は、食事をすれば必ず血糖値が上昇します。正常な範囲内で上がったり下がったりすること自体は、悪いことではありません。

    とくに中高年では、「食べないほうが健康によい」と過度に食事の量を減らすと、筋肉まで減少しやすくなります。筋肉は体を動かすだけでなく、食後に血液中に入ったブドウ糖を取り込む大きな貯蔵庫でもあります。

    「血糖値を一切上げない」ことを目指すのではなく、「タンパク質を摂る」「体を動かす」「筋肉を落とさない」までをセットで考え、体に必要な栄養を安定して届けられる食べ方を目指しましょう。



    〈文/梶 尚志〉

    画像2: 「疲れにくい食べ方」5つの見直しポイント

    梶 尚志(かじ・たかし)
    梶の木内科医院院長、七夕医院総院長。
    総合内科専門医、腎臓専門医、家庭医、日本抗加齢医学会専門医。
    2000年、岐阜県可児市に梶の木内科医院を開設。年間約5万人の患者を診察するなかで、通常の診察では解決できない不調が多いことに危機感を感じ、改善策を模索。分子整合栄養医学との出会いをきっかけに、不調の原因が栄養状態にあることを確信する。以来、栄養学的なアプローチから治療と生活指導を行い、2025年7月に名古屋分院、名古屋七夕医院名古屋院を開院、多くの女性の不調の改善に取り組んでいる。




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