昭和の初めの料理本から、モダンな洋食10のお皿を再現しました。懐かしいだけではありません。そこに見つけたのは、普遍のおいしさです。今回は、「カニと胡瓜のサラド」「フルーツサラド」のレシピをご紹介します。
(『天然生活』2017年9月号掲載)
(『天然生活』2017年9月号掲載)
レシピの参考にした本
カニと胡瓜のサラド C お客料理の作方より
花開かせるように、サラダ菜をぐるりと。ラデシとパセリを散らして、少し贅沢な、かに入りサラダ。(トップの写真右上)
材料(5人前)
- かにの中罐(かん) 1個(50g)
- キャベツ (小)1/2個
- 胡瓜 1本
- サラダ菜 1束
- ラデシ(はつか大根) 2個
- パセリ 少々
- マヨネーズ 大匙3杯
拵え方
- かには筋をとって、ばらばらにほぐしておきます。ラデシはごく薄く小口切りにして水に浸しておきます。
- キャベツは中央の固いところを除いてせんに刻み、胡瓜はあと先を切って長さ一寸五分(4.5cm)に千切りにしておきます。
- パセリはみぢんに刻んで布巾に包んで固く搾り、青い汁を捨ててばらばらにしておきます。サラダ菜は一枚ずつはがして綺麗に洗っておきます。
- 器にサラダ菜をぐるりに敷き、その上にキャベツと胡瓜をマヨネーズの半分ほどで和へて、こんもりと盛り、その上に、かにとラデシの水気を断って盛り合わせ、残りのマヨネーズをかけ、パセリを散らします。
フルーツサラド A 家庭西洋料理全集より
バターは入らないものの、これはたしかにカスタードクリーム。デザートの気分でいただきます。(トップの写真左下)
材料(5人前)
- 林檎 2個
- バナナ 2、3本
- 落花生 少々
- 牛乳 1合(180ml)
- 砂糖 大匙2杯
- 卵の黄身 1個
- メリケン粉、片栗粉 大匙半杯ずつ
拵え方
- 林檎は皮を剝き、種を除つて4、5分(1.2〜1.5cm)の乱切りにし、淡い塩水に放して灰汁をとめ、バナナは皮を剝き、淡い塩水に5、6分浸けてから、水をよく断り、前後を5分(1.5cm)くらいずつ切って捨て、4、5分(1.2~1.5cm)の乱切りにしておきます。
- 落花生の皮を剝き、乾いた布巾に包み、上から槌で叩いて粉々にしておきます。
- (鍋に)牛乳に砂糖、メリケン粉、片栗粉を加えて中火にかけてかき混ぜ、その中にさらに卵の黄身を入れて杓子で絶えずかき混ぜ、どろりとしたらば火を止め、鍋を下ろし、その中へ前の林檎とバナナを入れて和え、お皿に盛り分け、その上から微塵にした落花生をふりかけて出します。
※掲載のレシピは、出典のレシピ、記述を元に、現代でつくりやすいよう、アレンジを加えたものです。
※メリケン粉とは小麦粉のことです。
※1匁=3.75g、1寸=3.03cm、1分=0.303cm、1勺=18.039mlとして、半端分は基本的に繰り上げしています。
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<料理/しらいのりこ 撮影/川村 隆 スタイリング/久保原惠理 取材・文/福山雅美 イラスト/宮野耕治>
しらいのりこ
料理研究家。夫シライジュンイチと炊飯系フードユニット「ごはん同盟」を結成。お米料理、ごはんに合うおかず、お酒にあうおつまみまで、幅広いジャンルで各種メディアへのレシピ提供、料理教室等などを行う。近著に『パラパラじゃなくていい!最高のチャーハン50』(家の光協会) https://www.amazon.co.jp/dp/4259566202/
ごはん同盟web
http://gohandoumei.com/
※記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです