(『天然生活』2014年9月号掲載)
30年近く焼きつづけた自家製パンを使って
アメリカで暮らしていた30代のころから焼きはじめたという堀井さんのパンは、バターや卵を入れず、粉、塩、砂糖、ドライイーストのみで焼き上げるシンプルなもの。
毎日でも食べ飽きず、いまも週に2回は焼きつづけているとか。ふだんは小さな丸形に成形することが多いそうですが、時間がないときはまとめて大きなまま焼き、トーストやサンドイッチにして楽しむことも。最近のお気に入りは、油揚げをはさむ、こんな食べ方。
「パリに住む友人から、『油揚げはあえてこげ目をつけないでふっくら焼くと、シャンパンにも合うのよ』と教わって。仕上げに、粉末の粉山椒ではなく、ひきたての山椒を使うのがポイントです」
くるみ入りのパンには、クリーミーでクセが少ないブリーを、ドライフルーツとともに。プチプチした食感が、小気味いいアクセントになっています。
油揚げのサンドイッチ
![画像: 油揚げはいろいろ試しているけれど、ご主人が近所のマーケットで見つけたものが、いまのところナンバーワンなのだとか](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783328/rc/2019/09/05/2b0ae52af8fa989591105068f43b489930cd0aeb_xlarge.jpg)
油揚げはいろいろ試しているけれど、ご主人が近所のマーケットで見つけたものが、いまのところナンバーワンなのだとか
材料とつくり方(1人分)
- 油揚げ1/2枚は中火のグリルで6~7分焼き、食べやすい大きさに切る。
- 玉ねぎ適量は薄切りにして水にさらし、水けをきる。
- 酢と赤味噌を各同量(お好みで、分量を調節してよい)と、砂糖ひとつまみを混ぜ、酢味噌をつくる。
- 自家製田舎パンを1cm厚さに切り、パンの内側にバターをぬる。
- サラダ菜、ルッコラなど葉野菜各適量をのせ、油揚げを重ねた上に、酢味噌適量をぬる。
- 玉ねぎをのせ、山椒をひいて、パンを重ねる。
ドライいちじくとブリーチーズのトースト
![画像1: ドライいちじくとブリーチーズのトースト](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783328/rc/2019/08/12/e11f39c64c2ef6d0c6ebaf4f31127aa1f8b98293_xlarge.jpg)
材料とつくり方(1人分)
- くるみ入りのパンは1cm厚さに切り、トースターで軽くこげ目がつくまで焼く。
- 片面にバターをぬり、食べやすい大きさに切ったブリーチーズ適量と、縦半分に切ったドライいちじく3個分をのせる。
![画像: クセの少ない白かびタイプのブリーチーズ&上質なバターで](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783328/rc/2019/09/05/4cc6dbe14184c6451bda6fb54ad5cd17ab9749a4.jpg)
クセの少ない白かびタイプのブリーチーズ&上質なバターで
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<撮影/馬場わかな 取材・文/田中のり子>
![画像2: ドライいちじくとブリーチーズのトースト](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783328/rc/2019/09/05/b41bd398c0bdba918ca62e04ea1ec8d3afd3c7c9.jpg)
堀井和子(ほりい・かずこ)
暮らしのなかのおいしいもの、美しいものを伝える書籍が人気。近年は「1丁目ほりい事務所」を設立し、企画展を中心にさまざまなものづくりを発表している。著書に『早起きのブレックファースト』『アァルトの椅子と小さな家』(ともに河出文庫)、『北東北のシンプルをあつめにいく』(講談社+α文庫)など多数。
取材・文/田中のり子(たなか・のりこ)
衣食住、暮らしまわりの編集・ライター。編集を担当した本は、ワタナベマキさん著
『旬菜ごよみ365日』(誠文堂新光社)など多数。著書に『暮らしが変わる仕事』(誠文堂新光社)がある。
※記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです