『天然生活』誌上に、2014年8月号から2016年2月号まで掲載された、人気連載「長谷川弓子 季節の魚料理」。その中から、日に日に寒さを増してくる季節に、旬の「かき」を使った温かい料理を紹介します。今回は、かきの「みぞれ椀」を。
(『天然生活』2015年1月号掲載)
(『天然生活』2015年1月号掲載)
かき 旬 10〜1月
日に日に寒さが増し、温かい料理をいただきたくなる季節となりました。そこで今回は、「かき」を使い、体の温まる料理を紹介いたします。
すりおろした大根と一緒に、とろみをつけた汁でいただく「かきのみぞれ椀」。ぜひ、できたてをお召し上がりください。
かきのみぞれ椀
大根おろしを入れてつくる、みぞれ椀。さっぱりとした口あたりで、かきの滋味を余すところなく味わえます。
材料(2人分)
- かきのむき身(中粒) 4~6個
- 大根 100g
- だし汁 450ml
- 薄口しょうゆ 小さじ1/2
- 塩 小さじ1/2
- 片栗粉 大さじ1/2
- 三つ葉 2~3本
- あれば、ゆずの皮 少々
つくり方
- 大根は皮をむき、おろしがねですりおろし、ふきんなどに包んで水洗いしたあと、軽く水けをしぼる。
- かきはざるなどに入れてから、ボウルに入れる。かきに大さじ1程度の塩(分量外)をふり、ひたひたの水を入れる。ざるをふって洗い、汚れをのぞき、水ですすぐ。そして酒少々(分量外)をかけてしばらくおき、熱湯にさっと通して霜降る。
- 鍋にだし汁を入れて火にかけ、ひと煮したら薄口しょうゆと塩で味をととのえる。
- 3の中に2のかきを入れ、そのあとに大根おろしを入れてあくを引き、同量の水で溶いた片栗粉を流し入れ、とろみをつけて火を止める。器に盛りつけ、2~3cm長さに切った三つ葉と、あれば、ゆずの皮を飾る。
<料理・スタイリング・文/長谷川弓子 撮影/川村 隆>
長谷川弓子(はせがわ・ゆみこ)
東京都出身。料理家、栄養士。明治大学卒業後、社会人経験をしたのち、近茶流宗家・柳原一成氏、柳原尚之氏に師事し、日本料理を学ぶ。現在、聖徳大学短期大学部専任講師として、調理実習等を担当する。とくに好きな魚はあじ。「海に囲まれた国に生まれたからには、ぜひ、魚料理に親しんでいただければ」
※記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです
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