たっぷりの野菜は、ピーラー使いが決め手

以前、カフェで料理人として働いていた小池高弘さん。現在は家族のために腕を振るっています。ちょっぴりこだわった男料理のレパートリーから、冬の定番だという鍋料理を教えてもらいました。

「最近は、もっぱらこれなんです」

そういって小池さんが手にしたのは、バットいっぱいのキャベツに大根、にんじん、もやしと大量の野菜！

「すごい量でしょう？ でも、家族3人でペロリですよ」と笑います。

ベースは、とりガラスープ。しょうゆなどで味をととのえたら、前出の野菜と豚バラを加えます。元は、小池さんの実家に帰省した際、お母さまがつくった鍋をアレンジしたものだそう。

「なんといってもピーラー使いがポイントです。火がとおりやすく、食感もよい。薬味がほどよくからむところも気に入っています」

鍋自体はシンプルなので、薬味で味を変えるのも楽しみのひとつ。また、クライマックスのシメのラーメンで完食・満腹です。

豚バラと野菜のあっさり鍋

スープも具材も、しごくシンプル。山盛りの野菜を食べられます。

材料（3人分）

つくり方

１　豚肉は長さを半分に切る。大根、にんじんはピーラーを使い、縦に薄切りにする。キャベツは、ざく切りにする。

２　土鍋にだしパックと水を入れて中火にかける。煮立ったら、だしパックを取り出し、Aを加える。

３　大根、にんじん、キャベツを入れ、野菜がしんなりしたら豚肉を加える。豚肉に火がとおったら、もやしを加えて火を止め、ふたをして蒸らす。

４　器に盛り、好みの薬味で味を変えながらいただく。

シメは

ラーメン

ふだん、ラーメンはあまり食べないけれど、この鍋のときは別。家族そろってシメのラーメンが大好物。ゆで卵をのせてラー油を少々。

＜撮影／澤木央子　取材・文／結城 歩＞

小池高弘（こいけ・たかひろ）
イラストレーター。ホームページ「Table Talk」では妻で文筆家の小川奈緒とともに、日々の暮らしや気づきを発信している。共著に『こころに残る 家族の旅』（京阪神エルマガジン社）、挿絵に『おもてなしが疲れる』（平凡社）などがある。

Table Talk 小池高弘+小川奈緒

小池高弘（イラストレーター）と小川奈緒（編集者・文筆家）のウェブサイトです。イラストや書籍、雑貨の販売の他、日々更新するブログでインテリア、食、器、音楽、本、映画など好きなものについて語ります。

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※ 記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです