（『天然生活』2017年2月号掲載）
スケッチブックは外出にも持ち歩き、アイデアが生まれた瞬間を逃さず描きつけているそう。「まずは頭のなかで、ゴールしたい味のイメージを決めます。そこに向かって試作を重ねながら、スケッチブックに料理の材料・分量のメモ、完成形の絵を描いて色をつけ、見た目の美しさも考えます」と、あゆみさん。
焼き白菜とたらのグラタン
野菜は、オーブンで焼くひと手間で香ばしさを。淡泊なたらには、下味をつけて存在感を。あつあつの中においしさが層になっています。
献立スケッチ
材料（4～5人分）
| ● 白菜 | 1/4個 |
| ● たらの切り身 | 200g |
| ● 長ねぎ | 1本 |
| ● A | |
| ・にんにく（すりおろし） | 1/4片分 |
| ・ローズマリー（みじん切り） | 1枝分 |
| ・塩 | 2g |
| ・こしょう | 少々 |
| ・オリーブオイル | 大さじ1 |
| ● 〈ホワイトソース〉 | |
| ・牛乳 | 250ml |
| ・バター | 25g |
| ・薄力粉 | 25g |
| ・塩 | 少々 |
| ● B | |
| ・パン粉 | 30g |
| ・イタリアンパセリの葉（みじん切り） | 3枝分 |
| ・塩 | 小さじ1/4 |
| ・オリーブオイル | 大さじ1 |
| ● シュレッドチーズ | 適量 |
つくり方
１ 白菜は表面と葉と葉の間に、長ねぎは半分に切り、表面に、塩、米油各適量（各分量外）を手でぬり込み、それぞれアルミホイルで包む。180℃に温めたオーブンで、白菜は1時間、長ねぎは30分ほど焼く。焼いたあと、アルミホイルに残った白菜の水分はとっておく。
２ たらは食べやすい大きさに切り、Aでマリネして常温で1時間ほどおく（ひと晩、冷蔵庫におくと、より味がなじむ）。
３ ホワイトソースをつくる。牛乳は小鍋に入れて温めておく。別の小鍋にバターを入れて火にかけ、バターが溶けたら薄力粉を加えて弱火で炒める。薄力粉に火がとおりサラッとしたところに温めた牛乳を少しずつ加え、ダマにならないようよく混ぜる。塩と、１でとっておいた白菜の水分を味をみながら適量加え、よく混ぜる。
４ ボウルにBを入れ、オイルが全体にまわるようしっかりと混ぜる。
５ １の白菜を食べやすい大きさにざく切りに、長ねぎは2cmほどに切る。耐熱皿に白菜と２のたらを交互に並べ、上に長ねぎをのせ、全体に３のホワイトソースをかける。さらに上からチーズ、４を散らし、220℃に温めたオーブンで15～20分、表面に焼き色がつくまで焼く。
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＜料理／大塩あゆ美 撮影／大沼ショージ スタイリング／竹内万貴 取材・文／道広哲子＞
大塩あゆ美（おおしお・あゆみ）
料理研究家。たかはしよしこ氏のもとで修行後、独立。出張料理「あゆみ食堂」としてケータリングやレシピ提案を中心に活動。2019年10月に長野・諏訪で実店舗「あゆみ食堂」をオープン。地場産の食材を中心とした、旬の味を生かした料理が好評。著書は、『あゆみ食堂のお弁当』（文化出版局）、『超元気になれる！ あゆみ食堂のワンプレート』（家の光協会）。
インスタグラム：
https://www.instagram.com/ayumishokudo/
※ 記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです
