天然生活 最新号

東京の、とある町。猫も人も、吸い寄せられるようにやってくる、一軒の家。その小さな居酒屋の名は、猫屋台。今回は、店主のハルノ宵子さんに「酒のつまみ」のレシピをふたつ教えていただきました。
(『天然生活』2016年4月号掲載)

[お酒のつまみ]

飲んではつまみ、つまんでは飲む。
お酒が進むおつまみは、店主が飲んべえだからこその乙なおいしさ。

画像: [お酒のつまみ]

たらときゅうりのポテトサラダ(写真右上)

香ばしく焼き上げたたらを、仕上げにさっくり加えます。
塩もみきゅうりの歯触りが、食感のアクセントに。

材料(つくりやすい分量)

● 甘塩たらの切り身1切れ
● じゃがいも(中)3個
● きゅうり1/2本
● 生クリーム(乳脂肪35%)70ml
● 牛乳30ml
● マヨネーズ大さじ3
● 塩、こしょう各適量
● オリーブオイル少々

つくり方

 フライパンにオリーブオイルを熱し、塩・こしょうしたたらをソテーする。

 じゃがいもはそれぞれラップで包み、やわらかくなるまでレンジで加熱する。熱いうちに皮をむき、ボウルに入れて半分は粗めに、半分はなめらかにつぶす。

 きゅうりは薄切りにし、塩(分量外)を強めにふる。しんなりしたら、水けをしぼり、水に放って塩を落とし、水けをよくしぼる。

 に生クリームと牛乳を加えて混ぜ、マヨネーズを加えてあえ、塩(分量外)をふる。を加え、全体を混ぜる。

 に粗熱の取れたのたらを、皮を除いて加え、さっくり混ぜる。

栃尾揚げ ラクレットとキムチサンド(写真下)

ふっくらぶ厚い、新潟名物・栃尾揚げに、チーズとキムチをたっぷり。
やけどしそうなほど、焼きたてあつあつを頬張って。

材料(2人分)

● 栃尾揚げ(なければ油揚げ)1枚
● ラクレットチーズ(またはピザ用チーズ)80g程度
● キムチ(葉の部分)50g
● しょうゆ好みで

つくり方

 材料は、すべて常温にもどしておく。

 栃尾揚げはひらき袋状にし、中にピーラーで削ったラクレットチーズを敷きつめる。さらにキムチを、ラクレットチーズを覆うように入れる。

 焼き網を火にかけ、遠火の強火でをこんがりと焼く。チーズがとろけてきたら、5等分程度に切って器に盛り、好みでしょうゆをたらす。



<料理/ハルノ宵子 撮影/川村 隆 取材・文/福山雅美>

ハルノ宵子(はるの・よいこ)
1957年、東京生まれ。吉本隆明の長女として生まれる。漫画家(現在は開店休業中)。2015年から、自宅を改装し、「猫屋台」の店主となり厨房で腕を振るう。無類の猫好き。「猫は、その距離感が心地いいんですよ」。隆明氏との共著に『開店休業』(幻冬舎文庫)。「猫屋台」は予約制。


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