(『修道院のお菓子』より)
お菓子だけではなく、ジャムをつくる修道院は多いもの。
この「にんじんのジャム」は、クララ会の修道院のレシピです。
パンにはもちろん、ケーキやマフィンなどのお菓子に入れたり、ゼリーにしたり、肉や魚料理に添えたりして楽しみます。
Mermelada de zanahorias(にんじんのジャム)のつくり方
材料(500ml強分)
● にんじん | 500g |
● レモン | 1と1/2個 |
● グラニュー糖 | 100g |
● シナモンスティック | 1本 |
つくり方
1 にんじんは皮をむき、薄切りにする。お湯に入れ、やわかくなるまでゆでる。ざるにあげ、水気をきり、フォークやブレンダーで、ピューレ状にする。
2 レモンの皮を1/4個分そぐ。果汁はしぼっておく。
3 グラニュー糖と水125ml(分量外)、シナモンスティックを鍋に入れて火にかける。グラニュー糖が溶けたら、レモンの皮とレモン果汁の半量を加えとろりとするまで(125mlくらいになるまで)弱火で煮込み、シナモンスティックとレモンの皮を取り除く。
4 3の鍋を弱火にかけたまま1を加え、残りのレモン果汁を加えてかき混ぜながら10分煮込む。
<撮影/清水奈緒 スタイリング/大谷マキ>
丸山久美(まるやま・くみ)
料理家。東京生まれ。スペイン家庭料理教室「Mi Mesa」主宰。アメリカ留学後、ツアーコンダクターとして世界各地をまわる。1986年からスペインのマドリードに14年滞在。現地の料理教室に通いながら、家庭料理を学ぶ。この間に、修道院めぐりを始める。帰国後、スペインの家庭料理をベースにしたレシピを紹介。著書に『家庭でつくれるスペイン料理』(河出書房新社)、『週末はパエリャ名人』(文化出版局)、『ひんやりスープ』(誠文堂新光社)など。2020年2月に『修道院のお菓子』が扶桑社より復刊。
https://www.k-maruyama.com/