• スペインの女子修道院では、中世のころからお菓子がつくられています。熱心な修道女たちの手によって、吟味され、完成していったレシピは、何世紀もの間、それぞれの修道院に受け継がれてきました。スペイン・マドリードで14年間暮らし、「修道女のお菓子」を求めて各地の修道院を訪ね歩いた、料理家の丸山久美さんに、素朴でしみじみおいしい、スペイン修道院のお菓子レシピを教えていただきます。今回は、スペインの修道女たちが自分たちのためにつくる手軽なお菓子の中から、聖クララ修道院の「Tronco de galletas(ビスケットのケーキ)」のつくり方を。
    (『修道院のお菓子』より)

    サラゴサの聖クララ修道院で食べられている、ビスケットを合わせてつくるケーキです。

    その起源は不明ですが、この修道院でつくりはじめたのは60年くらい前だとか。土曜日のデザートとして楽しんでいるそうです。

    バタークリームは分離しやすいので、必ずバターと卵は室温にもどし、バターをしっかりと練るのがポイントです。

    Tronco de galletas(ビスケットのケーキ)のつくり方

    材料(1本分)

    ● 丸形ビスケット15枚
    ● 牛乳約100ml
    〈バタークリーム〉
    ・バター(食塩不使用)120g
    ・卵(Lサイズ)2個
    ・グラニュー糖60g
    ・ブランデー小さじ2
    〈仕上げ〉
    ・ココナッツファイン適量

    つくり方

     バターと卵は室温にもどす。

     卵は卵白と卵黄に分ける。

     卵白はツノが立つまで泡立てる。

     バタークリームをつくる。バターはクリーム状になるまで泡立て器で混ぜ、卵黄をひとつずつ加えて、しっかり混ぜる。グラニュー糖、ブランデー、を加え、そのつど混ぜ合わせる。

     ビスケットは崩れないように牛乳にかるくひたし、1枚の片面にのバタークリーム大さじ1をぬり、その上にビスケットをのせる。これを繰り返して重ねていく。

    画像: 牛乳にひたしたビスケットの片面にクリームをぬり、もう1枚のせる。これを繰り返す

    牛乳にひたしたビスケットの片面にクリームをぬり、もう1枚のせる。これを繰り返す

     を横にして全体に残りのをぬり、ココナッツファインをふる。冷蔵庫に入れ1時間ほどおき、固める。


    <撮影/清水奈緒 スタイリング/大谷マキ>

    画像: つくり方

    丸山久美(まるやま・くみ)
    料理家。東京生まれ。スペイン家庭料理教室「Mi Mesa」主宰。アメリカ留学後、ツアーコンダクターとして世界各地をまわる。1986年からスペインのマドリードに14年滞在。現地の料理教室に通いながら、家庭料理を学ぶ。この間に、修道院めぐりを始める。帰国後、スペインの家庭料理をベースにしたレシピを紹介。著書に『家庭でつくれるスペイン料理』(河出書房新社)、『週末はパエリャ名人』(文化出版局)、『ひんやりスープ』(誠文堂新光社)など。2020年2月に『修道院のお菓子』が扶桑社より復刊。
    https://www.k-maruyama.com/

    天然生活の本『修道院のお菓子』(丸山久美・著)

    天然生活の本
    『修道院のお菓子』(丸山久美・著)

    素朴でかわいい修道院のお菓子、50品

    天然生活の本『修道院のお菓子』(丸山久美・著)

    B5判
    定価:本体 1,400円+税
    ISBN978-4-594-08410-3


    This article is a sponsored article by
    ''.