(『修道院のお菓子』より)
サラゴサの聖クララ修道院で食べられている、ビスケットを合わせてつくるケーキです。
その起源は不明ですが、この修道院でつくりはじめたのは60年くらい前だとか。土曜日のデザートとして楽しんでいるそうです。
バタークリームは分離しやすいので、必ずバターと卵は室温にもどし、バターをしっかりと練るのがポイントです。
Tronco de galletas(ビスケットのケーキ)のつくり方
材料(1本分)
● 丸形ビスケット | 15枚 |
● 牛乳 | 約100ml |
〈バタークリーム〉 | |
・バター(食塩不使用) | 120g |
・卵(Lサイズ) | 2個 |
・グラニュー糖 | 60g |
・ブランデー | 小さじ2 |
〈仕上げ〉 | |
・ココナッツファイン | 適量 |
つくり方
1 バターと卵は室温にもどす。
2 卵は卵白と卵黄に分ける。
3 卵白はツノが立つまで泡立てる。
4 バタークリームをつくる。バターはクリーム状になるまで泡立て器で混ぜ、卵黄をひとつずつ加えて、しっかり混ぜる。グラニュー糖、ブランデー、3を加え、そのつど混ぜ合わせる。
5 ビスケットは崩れないように牛乳にかるくひたし、1枚の片面に4のバタークリーム大さじ1をぬり、その上にビスケットをのせる。これを繰り返して重ねていく。
6 5を横にして全体に残りの4をぬり、ココナッツファインをふる。冷蔵庫に入れ1時間ほどおき、固める。
<撮影/清水奈緒 スタイリング/大谷マキ>
丸山久美(まるやま・くみ)
料理家。東京生まれ。スペイン家庭料理教室「Mi Mesa」主宰。アメリカ留学後、ツアーコンダクターとして世界各地をまわる。1986年からスペインのマドリードに14年滞在。現地の料理教室に通いながら、家庭料理を学ぶ。この間に、修道院めぐりを始める。帰国後、スペインの家庭料理をベースにしたレシピを紹介。著書に『家庭でつくれるスペイン料理』(河出書房新社)、『週末はパエリャ名人』(文化出版局)、『ひんやりスープ』(誠文堂新光社)など。2020年2月に『修道院のお菓子』が扶桑社より復刊。
https://www.k-maruyama.com/