• メインにはいろいろ手をかけるものの、ついワンパターンになりがちなお弁当の脇役おかず。シンプルな基本のレシピから、簡単にアレンジできる4つのパターンを、瀬戸口しおりさんに教えていただきました。今回は、基本の「玉子焼き」と、そのアレンジレシピを。
    (『天然生活』2014年5月号掲載)
    画像: お弁当の「玉子焼き」基本レシピと4つのアレンジ|お弁当の脇役おかず

    お弁当の玉子焼き

    「基本の玉子焼き」のレシピ

    ふっくら仕上げるシンプルな玉子焼き。甘くもしょっぱくもない絶妙な味つけだからこそ、さまざまなアレンジに対応します。

    画像: 「基本の玉子焼き」のレシピ

    材料(つくりやすい分量)

    ● 卵(L玉)2個
    ● 塩小さじ1/4弱
    ● 砂糖小さじ1/4
    ● 菜種油適量

    ひと工夫
    形を変えて、オムレツや炒り玉子にしたり、生クリームを加えてコクを出して洋風にしたり。しょうゆの代わりにナンプラーを使えば、エスニック風。

    つくり方

     ボウルに卵を割り入れて溶きほぐし、塩、砂糖を加えてさらに混ぜる。

     フライパンに油を熱し、の卵液を3~4回程度に分けて注ぎ、巻きながら焼き上げる。

    アレンジ①
    オリーブ入り玉子焼き

    チーズとオリーブオイルを加えるだけで、イタリアンな玉子焼きに。

    画像: アレンジ① オリーブ入り玉子焼き

    材料とつくり方(2人分)

    種を取り除いて粗みじんに切った黒オリーブ5粒とパルミジャーノチーズ小さじ1(2g)を基本の玉子焼きの卵液に加えて同様に焼く。

    アレンジ②
    桜えび入り玉子焼き

    切り口からピンク色の桜えびがのぞく、見た目も華やかな玉子焼き。

    画像: アレンジ② 桜えび入り玉子焼き

    材料とつくり方(2人分)

    基本の玉子焼きの卵液に、桜えび大さじ1を加えて同様に焼く。

    アレンジ③
    ゴーヤー入り玉子焼き

    ゴーヤーのコリコリした食感と、ほのかな苦味、青々とした風味を味わって。

    画像: アレンジ③ ゴーヤー入り玉子焼き

    材料とつくり方(2人分)

    種とワタを取り除いたゴーヤー3cm分を薄切りにし、サラダ油でさっと炒めて火をとおしたものを、基本の玉子焼きの卵液に加えて同様に焼く。

    アレンジ④
    高菜入り玉子焼き

    味わいは、高菜の塩けによって変わります。しょっぱいようなら、量を加減しても。

    画像1: アレンジ④ 高菜入り玉子焼き

    材料とつくり方(2人分)

    基本の玉子焼きの卵液に、高菜を菜種油でさっと炒めたもの大さじ1と1/2を加えて同様に焼く。

    ※ ※ ※

    紹介していただいたのは、そのほとんどが、瀬戸口さんの食卓に、日々、並んでいるおかず。少し違うのは、いつもより水分を意識して取り除くこと、切り方を小さめにしていること。さらに、アレンジおかずに関しては、ほんの少しだけ味つけを濃いめにしていることくらいです。

    「基本のレシピに関しては、そのままでもおいしく食べられる、ぎりぎりの味つけにしています。時間のないときは、アレンジどころではないこともありますものね」

    ほぼ完成させておいたおかずは、ただ混ぜるだけ、炒め合わせるだけで、味わいがさまざまに変化します。時間の余裕に合わせて、火を入れるか、ボウルひとつで合わせるだけにするかを決められるのが、ありがたいところ。また、洋風でも和風でもないニュートラルな状態にしておけば、他のおかずとの兼ね合いをみて、その場でバランスをとることができるのも実に便利なのです。

    「たとえば、ごま油をオリーブオイルに替えるだけで、ぐっと洋風になりますし、しょうゆをナンプラーにすれば、一気にエスニック風です。チーズや高菜、梅干しに、ゆずこしょうなどの風味があるものは、少し加えるだけで味に深みが出ますから、簡単にバリエーションがつけられますよ」



    <料理・スタイリング/瀬戸口しおり 撮影/福尾美雪 取材・文/福山雅美 文字/みつ>

    画像2: アレンジ④ 高菜入り玉子焼き

    瀬戸口しおり(せとぐち・しおり)
    野菜本来の味わいを生かした、シンプルでありながら個性あふれるレシピで人気を集める。著書に『わたしの作りおきおかず』(アスペクト)など。

    ※ 記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです


    This article is a sponsored article by
    ''.