作業や仕事の合間にも、気軽に指でつまめるサイズがうれしい「つまめる焼き菓子」。家ごもりのお供にぴったりな、小さくても贅沢な味わいです。今回は、コーヒーチョコスコーン。歩粉・磯谷仁美さんに教えていただきました。
(『天然生活』2013年2月号掲載)
「コーヒーチョコスコーン」のつくり方
コーヒーとビターチョコがほろ苦い、大人味のスコーン。食べる前にオーブンで温め直すと、粉の風味が存分に味わえます。
材料(直径5cmのスコーン約16個分)
● A | |
・薄力粉 | 115g |
・中力粉 | 115g |
・全粒粉 | 60g |
・インスタントコーヒー | 22g |
・砂糖 | 40g |
・黒糖(パウダー) | 20g |
・ベーキングパウダー | 10g |
・塩 | 1.5g |
● バター(食塩不使用) | 88g |
● 牛乳 | 160mL |
● 製菓用チョコレート(ビター) | 70g |
下準備
◎バターは1cm角に切り、ボウルに入れたAの粉類、牛乳とともに冷蔵室で冷やしておく。
◎チョコレートは包丁で適度な大きさにくだいておく。
つくり方
1 フードプロセッサーにバターとAを入れて攪拌し、バターが全体に混ざった、ホロホロの状態にする。
2 1をボウルに入れ、冷たい牛乳の1/3量をまわしかけ、両手で底のほうからすくい上げるようにして混ぜる。残りの牛乳の半量をまわしかけ、同じようになじませる。残りの牛乳は、生地のしめり具合をみながら、少しずつ加えて混ぜていく。最後にチョコレートを混ぜ、生地をひとまとめにする。
3 ボウルごとビニール袋に入れて口をクリップなどで留め、冷蔵室で約1時間30分、休ませる。
4 生地を取り出し、やわらかくなるまで5~10分、室温に置く。台に打ち粉(強力粉・分量外)をふって生地をのせ、上からも軽く打ち粉をふり、めん棒で2cm厚さにのばす。16等分にして、手で角をなくすようにやさしく丸める。
5 天板に並べ、190℃に予熱したオーブンで約10分焼く。天板の前後を入れ替え、さらに約10分焼く。
デザートの店「歩粉」が提案する、小さくても満足できる味わいのお菓子
デザートのお店「歩粉」でも、小さなお菓子を幾つかのせた「デザートプレート」を提案している磯谷さん。
「いろんな種類のお菓子を、ちょこちょこつまむのって、すごく楽しいんですよね(笑)。小さくても満足できる味わいにするためには、ショートブレッドのザクザク感やマシュマロのねっちり感など食感に変化をつけたり、スパイスやナッツをしっかり効かせて味にアクセントをつけたりするといいと思います。サイズ感もかわいいから、親しい人に『もしよかったら』と、気軽なおすそわけにも、とてもいいんです」
ラムとスパイスが効いた「りんごのスパイスケーキ」 >>
ほんのり甘い素朴なおやつ「スイートポテト」 >>
バターたっぷり「黒糖ショートブレッド」 >>
酸味と香ばしさがアクセントの「あんずとヘーゼルナッツのブラウニー」 >>
ちょっと刺激的な「スパイスクッキー」と、ねっちり食感「ホワイトマシュマロチョコ」 >>
※ 記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです
磯谷仁美(いそたに・ひとみ)
京都・大徳寺のそばにあるデザートのお店「歩粉」店主で、素材の味わいを生かした、ほっとする味わいのお菓子づくりが人気。7年ぶりのレシピ本『歩粉のお菓子』(文化出版局)が2021年3月に発売。お店の営業については歩粉WebサイトのNewsページにて。
https://www.hocoweb.com/news/
◇ ◇ ◇
この本では、アメリカやスウェーデンでの滞在を通じて見つけた新たなレシピや素材使い、また日本を離れて魅力を再認識した和素材を生かしたレシピがふんだんに紹介されています。素朴でほっとするおいしさなのに、どこにもない歩粉のお菓子の魅力が満載の一冊です。
発売を記念して、京都のお店では、本に掲載されている「レモンとポピーシードのケーキ」、「グルテンフリーのプレーンスコーン」を含めた期間限定デザートセットを提供中。またオンラインショップにて、新刊とお菓子のセット販売も2021年4月3日まで受注受付中。
詳細は歩粉Webサイトでご確認ください。
https://www.hocoweb.com/