精油(アロマオイル)のこと
前回は、レモンのティンクチャーを使ったマスクスプレーのつくり方をご紹介しましたが、今回は精油(アロマオイル)を使ってマスクスプレーをつくる方法をご紹介します。
私たちの身近には、ローズマリー、シソなど香りのある植物が多くあります。
精油とは、植物から漂う「香り物質」。何百もの芳香成分が集まった混合体で、その1つ1つが何らかの作用を持っています。
そんな芳香成分をもつ植物を、水蒸気で蒸留したり、果皮を圧搾したりすることによって、精油が抽出されます。
植物は、芳香成分を空気中に蒸散してウイルスを防ぎ、受粉を助けてくれる虫を引き寄せます。また一方で、摂食から身を守るため、動物や虫が嫌う香りを分泌します。
そんな植物の命がギュッと詰まった精油は、1滴でもパワフルでとても貴重です。大切に使わせていただかなくてはですね。
マスクスプレーにおすすめの精油
今回ご紹介する精油は、ラベンダー(真正ラベンダー)、ティートリー、ユーカリ・ラディアータの3種類。
抗菌作用があり、ストレスをやわらげる作用が期待できる精油を選びました。
ラベンダー(真正ラベンダー)
ラベンダーはリラックス作用が期待できるほか、抗菌、抗ウイルス作用もあるといわれています。ハーブとフローラルの香りを併せ持ち、他の精油とブレンドしやすいので、1本あると何かと便利です。
ティートリー
抗菌、抗ウイルス作用があるといわれているティートリーは、元気を与えてくれます。ハーブ系、柑橘系の精油に少量使用するとフレッシュな感じが出て使いやすくなります。
ユーカリ・ラディアータ
ユーカリ・ラディアータも抗菌、抗ウイルス作用があるといわれてします。似た名前でユーカリ・グロブルスという精油がありますが、こちらは若干刺激が強いため、香りが柔らかく、お子さんでも使いやすいユーカリ・ラディアータがおすすめです。
ただし精油は薬ではないので、ここに記載している精油の作用表現に関しては、アロマテラピーの学術的見地としてご理解いただければ幸いです。
まずはブレンドの目的から
機能面では、抗菌・抗ウイルス作用が期待でき、なおかつ、ストレスをやわらげ、気分をリラックスさせるような精油を選びました。
また、心への働きかけとしては、香りのハーモニーと心地よさ、ティートリーとユーカリ・ラディアータでスーッと呼吸を楽にしてくれるようなさわやかさ、また、「頑張らなくちゃ」という鼓舞ではなく、風に乗るような感じで仕事が捗るイメージで調整しました。
精油でつくるマスクスプレー
材料(出来上がり30ml分)
◎ 無水エタノールまたはスピリタス | 5mL |
◎ ラベンダー精油 | 3滴 |
◎ ティートリー精油 | 1滴 |
◎ ユーカリ・ラディアータ精油 | 2滴 |
◎ 精製水 | 25mL |
◎ スプレー容器(アルコール対応のもの) |
つくり方
1 30mLのスプレー瓶で作る場合、精油は合計6滴使用します。
2 5mLの無水エタノールまたはスピリタスを容器に入れてから、ラベンダー3滴、ティートリー1滴、ユーカリ・ラディアータ2滴を入れてよく混ぜてください。
3 精製水を25mL入れて、よく混ぜて完成です。(この時、液体は白く濁ります。また少し反応熱が生じますが心配入りません)
4 使用時は、よく振ってマスクの外側にスプレーして使ってくださいね。
マインド(心・感情)、ボディー(身体)、スピリッツ(精神)
この3つを整えることが自分らしく生き生きと過ごすコツで、季節や場面を考えた植物アロマワークは、その3つに働きかけ、助けになってくれます。
次回は抗菌ハンドジェルの作り方をご紹介しますね。どうぞお楽しみに。
末吉 真由美(すえよし まゆみ)
暮らしの植物アロマケミスト/恋する石けん®︎研究家
(公社)日本アロマ環境協会資格認定校フェールマヴィ校長
日本メディカルハーブ協会認定ハーバルセラピスト
家族と暮らしのハウスキーピング品やコスメ、恋する石けんワークを通して地域で生き生きと活躍する女性を増やすことが使命。
●ウェブサイト:フェールマヴィ
https://fairemavie.com
●Instagram:@fairemavie.mami
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