ハーブを使ったお菓子づくり
読者のみなさまこんにちは。
先日、イタリアンレストランのシェフから、ハーブを使ったデザートの相談を受け、牛乳と相性の良いカモミールでプリンをつくることになりました。
プリンをつくる時に、バニラビーンズの代わりにカモミールを入れると、プリンのまろやかさを引き立てます。
そのカモミールプリン、シェフが絶賛してくれて、お店でもとても人気が出ているそうなのです。
そこで、今回はシェフに教わった、家庭でも簡単にできるカモミールプリンのつくり方をご紹介します。
カモミールプリンのつくり方
材料(4人分)
〈カラメル〉 | |
● 水 | 大さじ1 |
● グラニュー糖 | 大さじ2 |
● 熱湯 | 大さじ1 |
〈プリン〉 | |
● 牛乳 | 130cc |
● 生クリーム | 65cc |
● 砂糖 | 65g |
● カモミール | 1g |
● 卵黄 | 2個 |
● 全卵 | 1個 |
※カモミールはお茶パックなどに入れておく。
カラメルのつくり方
1 耐熱容器にグラニュー糖と水を入れて、レンジ600wで2分半〜3分温める。
2 熱湯を入れる。(飛び跳ね注意)
3 冷ます。
4 ココットなど耐熱の容器に適量入れて準備完了。
プリンのつくり方
1 カモミール、牛乳、生クリーム、砂糖を溶かしながら、10分低温で温める。
2 1の温度を落ち着かせる。
3 卵黄2個、全卵1個、空気を入れないように混ぜる。
4 1をゆっくりと2になじませながら混ぜる。
5 カラメルで準備したココットに入れて160℃で27分焼く。
カモミールを臭み消しとして使う
カモミールプリンのカモミールは、臭み消しの目的で使っています。カモミールのほんのりとした甘い香りが、卵・牛乳・生クリームの生臭さを抑えてくれ、濃厚さやまろやかさを引き立てます。
ちなみに、シェフが同じレシピでカモミールを使わずにつくったところ、味が全然違ったそうです。
上記のレシピは、プリンの風味を際立たせる為のカモミールの風味控えめレシピなので、カモミールの味を強く出したい場合は、2〜3倍の量にしてお作りください。
ハーブを料理に使う際は、少量利用することで、過剰な香り付けにならず、料理のよい部分を引き出す事ができます。ですので、はじめてのハーブを利用する方は、「しっかりと香りをつける」という使い方よりは、「ちょっとずつ使ってみる」ことから試してみてください。
ハーブを煎じる
ハーブは煮出す、つまり「煎じる」と、濃い成分が抽出できます。
ハーブを水やお湯に浸す「浸出」よりも濃い成分がでるので、料理につかう時や、ジンジャーやシナモンなど根や茎、樹皮などの固いハーブの成分を抽出する時におすすめです。
ご家庭にある賞味期限が切れてしまいそうなハーブティーなどはこの方法で使ってみるのも良いですね。
カモミールがすくすく育ち始めました
そろそろハーブの芽生えが始まる時期。
ハーブの育て方についても今後お伝えしたいと思っていますので、お楽しみに。
それではハーブで素敵な1日になりますように。
小川 穣
AGRU代表・NPO日本コミュニティーガーデニング協会会長。
ハーブ・果実の生産及び収穫や加工品の販売を行いながら、暮らしに役立つグリーン・食関連の地域プロジェクトや農やハーブに関する講座の講師として活動している。
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