(『あれもこれも作れる! パウンド型のいちばんおいしいお菓子たち』より)
いちじくと粒あんが好相性
いちじくの存在感が際立つ水ようかんです。粒あんと意外なほどマッチして、新たな和菓子の魅力を垣間見ることができます。ボリュームがあるので薄く切って食べるのがおすすめ。
いちじくの水ようかんのつくり方
材料(ステンレス製18cmパウンド型1台分)
● ミネラルウォーター | 300cc |
● 粉寒天 | 3g |
● 上白糖 | 20g |
● 粒あん | 300g |
● 塩 | ひとつまみ |
● くるみ(ロースト済み、粗く割る) | 20g |
● ドライいちじく | 100g |
ドライいちじくは、熱湯をかけて水けをきり、4等分に切る。
下準備
・型の内側を水で濡らしておく。
・必ずステンレス製のパウンド型を使用してください。
つくり方
1 鍋にミネラルウォーターと粉寒天を入れ、泡立て器で混ぜて粉寒天を溶かす。強火で煮立てて弱火にし、ゴムべらでゆっくり混ぜながら2分ほど煮る。
2 上白糖を加え、混ぜて溶かす。粒あんを2回ほどに分けて加え、そのつど混ぜながら溶かす。
3 強火にして軽く煮立て、再び弱火にして、ゆっくり混ぜながら5分ほど煮詰める。火を止め、塩を加えて混ぜる。
4 ボウルに移し、底を氷水にあててゴムべらで混ぜながら粗熱をとる。
5 型に4の1/2量を入れ、ドライいちじくとくるみをのせる。残りの4を入れて表面を平らにならし、ラップをせずに冷蔵室で1時間ほど冷やし固める。
6 水ようかんと型の間にナイフを差し込みながら1周し、すき間を作る。バット(なければ、ひと回り大きい皿)をかぶせてひっくり返し、水ようかんを取り出す。
【note】
・具材は、栗の渋皮煮やドライアプリコットなどでつくってもおいしいです。
<レシピ/加藤里名 写真/三木麻奈 スタイリング/駒井京子>
当記事は『あれもこれも作れる! パウンド型のいちばんおいしいお菓子たち』(主婦と生活社)からの抜粋です
加藤里名(かとうりな)
菓子研究家。大学卒業後、会社員として働きながら「イル・プルー・シュル・ラ・セーヌ」でフランス菓子を学び、退職後に渡仏。パリの「LE CORDON BLEU」の菓子上級コースを修め、その後は人気パティスリー、「LAURENT DUCHÊNE」にスタージュとして勤務。帰国後は2015年より東京・神楽坂にて「洋菓子教室 Sucreries」を主宰。伝統的なフランス菓子のみならず、最新のトレンドを踏まえた洋菓子を、教室、SNS、書籍などで広く発信している。著書に『ナンバーケーキ』(主婦と生活社)、『はじめてのクッキー缶』(家の光協会)、『レモンのお菓子づくり』(誠文堂新光社)など。
パウンド型で作るお菓子というと、どうしてもパウンドケーキを思い浮かべがちですが、実は作れるお菓子はもっとたくさん。この本ではパウンド型で作れるお菓子を、「しっとり」「ふわふわ」「どっしり」「ぷるぷる」という4つの食感に分け、紹介しています。パウンドケーキはもちろん、フィナンシェやガレットブルトンヌのようなクッキー、ショートケーキ、カステラ、水ようかん、アイスケーキやプリン、ゼリーなど、15種のお菓子、45のレシピを掲載。パウンド型ひとつあれば、おうち時間がもっと楽しくなりそうです。