8月に楽しむ、わが家の手づくり歳時記
袋詰めの自家製アイス
みなさん、こんにちは。愛媛で小さな自給自足を楽しんでいる池田じゅんみです。
わが家では、夏になると、手づくりアイスが大人気です。
つくるといっても、季節の自家製コンフィチュールや、そこにミルクやヨーグルトを加えたものなどを袋詰めして冷凍するだけの超簡単なアイスです。
池田家のアイスの基本は、フルーツの量に対してきび砂糖10%。フルーツ自体の甘さを生かし、砂糖は入れすぎないようにしています。とにかく手を動かして、フレッシュなうちにおいしくいただきます。
現在冷凍庫にあるバリエーションは、7月のブルーベリーヨーグルトのほかに、5月の夏みかんと野イチゴミルク、6月のすもものソルベ。
前回の台北旅行で100枚ほど購入した「冷凍袋」と書かれたアイスパックに入れると、台湾らしいレトロ感ある見た目も愛くるしくって、冷凍庫に並んでいる姿を見るだけでうれしくなります。
息子は選んだひとつをお風呂に持ち込んで、半身浴中のおともに。お手製アイスを頬張る姿も微笑ましいし、お風呂場から聞こえてくるかわいい鼻歌もたまりません。
お次は、小さな畑のスイカとメロンでシャーベットのアイスパックもつくってみようかな。
「早起き」と「ブルーベリー」のいい関係
お手伝いさせてもらっている、きゅうり農家さんの隣に、ブルーベリー畑があります(また別の農家さんの畑)。さらにご縁がつながって、ブルーベリーの収穫にも少しだけお手伝いに行くようになりました。
収穫作業は夜が明け、果実の色味が見える空の明るさになってからスタートします。早朝5時前に起きて10分で支度して自転車で3分のブルーベリー畑へ、ピュ〜ン。
私は、果樹園につきものの「イラガ」という黄みどりでトゲトゲした厄介な虫に、肌が触れないように長袖長ズボンに帽子とゴム手袋の完全フル装備。
まだ少し薄暗い空の下、静けさが充満している涼しい時間帯に作業し、帰りは、手伝いのお礼としていただいたかごいっぱいの採れたてブルーベリーとともに帰宅します。
シャワーを浴びたら朝食準備。早速いただく至福ときたら。
無数にある鈴なりの果実。どれが甘いのか、軸付近のわずかな色味や粒の大きさを見分けながらの判断が非常に難しいのですが、農家さんの「食べてみればよく分かるよ」のアドバイスを受け、収穫しながらパクパク味見(ニコニコ)。
味の確認と自分に言い聞かせながら、酸っぱかったり、甘くて大当たりだったり、早朝から笑みがこぼれまくりです。
自給自足の日々の小さな気づき
私は10代のころから、ずっと「夜更かしが大好き」「低血圧」「翌日の昼まで寝ていたいロングスリーパータイプ」でして、早起きが苦手中の苦手です(深くうなずく夫と息子)。
このブルーベリーのご縁はもしかして、その思い込みを手放してみるチャンスかもしれなとの直感のままに、早起きにもチャレンジしてみることにしました。
ひと仕事して帰宅しても朝の7時半なのですから、一日が長く感じられてなんだか優雅な気分になれるし、休日の予定にも響かないし、「うんうん、いいかも」。早起きは三文の徳ならぬ、ブルーベリーは三文の徳です。へへ。
自給自足の暮らしで身に付きつつある、「まずはやってみること」を意識すると、いままで眠っていた、思わぬ自分の資質を発掘できることもおもしろくて。
やってみないと分からないものですね。
池田じゅんみ(いけだ・じゅんみ)
Instagram:@junmiikeda