うがいにもすすぎにも使える、ボタニカルマウスウォッシュ
マウスウォッシュは、「うがい液」や「洗口液」というとわかりやすいかもしれませんね。
口に含み、顔を上に向けてガラガラと喉を鳴らしてうがいをするのが「うがい液」、口を閉じてブクブクとすすぐのが「洗口液」です。
今回は、冬が旬の柚子、1年中茂っているローズマリー、スパイスのクローブを使って、うがい液としても洗口液としても使えるマウスウォッシュのつくり方をご紹介します。
食後にこのマウスウォッシュで口をすすぐとさっぱりしますし、外出後にうがいをすると、喉の奥までスッキリしておすすめです。
さわやかな香りでリラックス効果をもたらす「ゆず」
冬が旬のゆずには、本ゆずと、少し小ぶりな花ゆずがあります。
夏の終わりの青ゆずから、秋の深まりとともに黄ゆずに変わり、ジューシーで酸味のある香りが料理にも大活躍ですね。
アロマテラピーでは、ゆずに含まれるリモネンなどの香り成分が脳に直接働きかけることで、ストレスをやわらげ、リラックス効果をもたらします。
今回、ゆずの果皮をみじん切りにして、クローブと一緒に使います。使用するのは、本ゆずでも花ゆずでもどちらでも大丈夫です。
口臭予防や風邪予防に効果が期待できるクローブ
クローブは、開花直前の蕾を乾燥させたもので、釘に似た形をしていることから「丁字(チョウジ)」とも呼ばれています。
クローブには口臭を予防する効果があり、中国では漢王朝の時代、皇帝に謁見する前にクローブで口を清めることが必要だったそうです。
抗菌作用も期待できることから、うがいに使うと風邪などの予防にも役立ちます。
濃厚でしびれるような香りと風味がありますが、ゆずと合わせると、一気にリフレッシュするような爽快感が出てきます。
このクローブを、ゆずと合わせてティンクチャーを作り、マウスウォッシュの材料にします。
※ ティンクチャーについては、こちらのマスクスプレーの記事をご参照ください。
ボタニカルマウスウォッシュのつくり方
材料(30mL分)
● 柚子果皮 | 5g |
● ローズマリー葉部 | 大さじ1(長1枝分) |
● クローブ | 10〜12個 |
● ウォッカ(35〜40度) | 20mL強 |
● 熱湯 | 10mL強 |
● 蓋付ガラス容器(※1) | |
● スポイト付き容器(※2) |
※1 ティンクチャーをつくるのに使います。小さなジャム瓶で代用できます。
※2 アロマショップやインターネットの手づくりコスメ材料店などで入手できます。
つくり方
1 クローブをミルサーで細かく粉砕し、柚子はみじん切りにして、煮沸消毒した蓋付のガラス容器に入れます。
2 ウォッカを約20mL強はかり、1に入れ、よく混ぜます。
3 蓋をして2〜3日間、常温で漬け込んでおきます。
4 茶漉しやペーパーフィルターで濾して、液体を全部ビーカーなどの容器に出します。
5 ローズマリー長1枝分の葉部を熱湯10mLに浸出させ、蓋をして10分蒸らします。
6 1のローズマリー浸出液を茶漉しやペーパーフィルターで濾して、4のティンクチャーと合わせます。
7 よく混ぜます。
8 スポイト付き容器に入れて出来上がりです。
ボタニカルマウスウォッシュの使い方
コップ1杯の水に、ボタニカルマウスウォッシュをスポイトで10滴ほど垂らして、よく混ぜてから、うがいや口をゆすぐのに使用します。
飲むわけではないのですが、おいしいマウスウォッシュで、うがいをするのが楽しくなります。
点眼に使うような小さな容器に移し替えて、外出用に携帯するのもおすすめです。
植物が持つ香りをはじめとした様々な成分は、私たちをこんなにも豊かにしてくれますね。
ありがとう! って自然に出てきます。
2021年3月より連載を持たせていただき早くも10ヶ月。「毎回作っています」というお声もいただいたりして、嬉しく思っています。
次回は、柚子のキッチンソープをご紹介します。どうぞお楽しみに!
末吉 真由美(すえよし まゆみ)
暮らしの植物アロマケミスト/恋する石けん®︎研究家
(公社)日本アロマ環境協会資格認定校フェールマヴィ校長
日本メディカルハーブ協会認定ハーバルセラピスト
家族と暮らしのハウスキーピング品やコスメ、恋する石けんワークを通して地域で生き生きと活躍する女性を増やすことが使命。
●ウェブサイト:フェールマヴィ
https://fairemavie.com
●Instagram:@fairemavie.mami
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