手を動かして季節を楽しむためのアイデアを、愛媛で小さな自給自足の日々を送る池田じゅんみさんの暮らしを通して紹介します。あっという間に過ぎ去る季節。いましかできない楽しいあれこれ、やり残していませんか? 今回は、冬のお弁当のお話です。
私のお弁当時間
みなさんこんにちは。愛媛で小さな自給自足を楽しんでいる池田じゅんみです。
私はどこかの会社やお店に勤めるといった定職を持っていません。季節限定の農家さんのアルバイトを少しするときもありますが、日に2~3時間と短時間なので、私のふだんの毎日には、基本お弁当は必要ないのです。
手づくりするのは、山へ薪仕事や畑のお手伝い、森林整備のボランティアなどの所属している林業研究会がある日や、山友達と過ごすときだけ。
食べる場所は、ほぼ野山で、たまにお借りしている古民家や庭先で。自然いっぱいの最高のロケーションのなか、思いっきり体を動かして、色んな知識を吸収して、お弁当タイムで、ほっとひと息。仲間たちとおかずを見せ合って、採れた山菜でどんな料理をつくってみたかなど情報交換するのも楽しいです。
今回は春夏秋冬、1年を通して、小さな自給自足の暮らしで手づくりしてきたお弁当の話、「冬」編です。
冬のお弁当
冬の山はとっても寒いですよね。
以前は、そんな寒い日にわざわざ山に行くなんて考えられませんでしたが、この時期だからこそしておきたい山仕事があります。
薪づくりや、きのこ栽培に使う原木の準備など、とっても体力がいる作業は真冬の山でもじんわり汗をかくほどあたたまります。
寒さで縮こまり気味な体を動かす気持ち良さも知りました。
3種の大根おかず弁当
まるまる太ったみずみずしい冬の大根で、3種類のおかずをつくりました。
皮を厚めにむき、せん切りして炒めたきんぴら、葉っぱは細かく刻んでじゃこ炒め、一本まるごと漬けたたくあん。コリコリ、シャキシャキ、それぞれ違った歯ごたえが楽しめます。
大根葉の菜めし弁当
屋根のある作業場として使わせてもらっている古民家の土間で、収穫した大豆や黒豆、小豆などの豆類を選別する手作業を数日かけて行いました。
古民家の持ち主である山のお師匠さんご夫婦が、みかんや野菜をもって様子を見に来てくれたりして、寒い屋内でもあたたかな気持ちになりました。
ウッドストーブで焚火めし弁当
薪づくりででる木々を使って熱々ほかほかの焚火めし。山友達それぞれがコンパクトなウッドストーブを持ち寄って、火起こしして、調理していただきます。
ひとりは野菜ラーメン、ひとりはきのことソーセージの炊き込みごはんでした。
火を囲んでのお弁当タイムは暖かいしおいしいし、冬の山通いもわくわく楽しい気分にしてくれます。
寒い1月でも露地栽培のミニトマトが採れます。成長はとってもゆっくりで、すこーしずつ甘さを蓄えたトマトの生命力に驚かされます。
調理前
調理後
食後のおやつは、焼きマシュマロ
息子の遠足用は、キャラ弁当で
3学期恒例の息子のお別れ遠足のキャラ弁づくり。スーパーマリオが大好きで、お弁当箱も中身もスーパーマリオ。そんな息子ももうすぐ12歳になり、キャラ弁を無事に卒業できました。
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