• ボタニカルライフプランナーの末吉真由美さんに、「柚子香るキッチンソープ」のつくり方を教えていただきました。柚子の皮や果汁をたっぷり使った手づくりの石鹸は、見た目もコロンとしてかわいらしく、柚子の爽やかな香りが台所仕事を楽しくさせてくれます。柚子をくり抜いてつくる石鹸置きには抗菌効果が期待できるスパイスをプラス。柚子とスパイスの香りのハーモニーも楽しんでみてくださいね。

    台所仕事が楽しくなるキッチンソープ

    画像: 台所仕事が楽しくなるキッチンソープ

    キッチンソープはその名の通り、台所で使う石鹸のことですが、食器や調理道具などを洗うほか、調理をしている時に手を洗ったり、手についた肉や魚の匂いを消したりするのにも便利な石鹸です。

    今回ご紹介するキッチンソープは、手で丸めるだけで簡単にでき、つくっている時から柚子の香りに包まれ、幸せな気持ちにさせてくれます。コロンとした姿もかわいらしく、台所仕事をするたびに、ほんわかした気持ちになります。

    柚子の皮でつくった石鹸置きには、抗菌効果が期待できるクローブとシナモンを加えました。柚子とスパイスの香りのハーモニーも楽しんでみてくださいね。

    幸せな気持ちにさせてくれる柚子の香り

    画像: 幸せな気持ちにさせてくれる柚子の香り

    爽やかな柑橘の香りの中に、ほろ苦さを併せ持つ柚子。

    この時期ならではの果物を使うことで、季節を暮らしに取り入れることができます。

    柚子の皮に含まれる「リモネン」という成分は油になじみやすく、汚れを落とす効果があります。

    また、香りが脳に働きかけることで、ストレスをやわらげ、リラックス効果をもたらしてくれます。

    今回ご紹介するキッチンソープは、柚子の皮と果汁を石鹼素地に練りこんでつくります。

    柚子の皮をくり抜いてつくる石鹼置きは、見た目もかわいらしく、柚子の爽やかな香りがキッチンに広がります。

    柚子の皮にクローブとシナモンを加えてカビ防止に

    画像: 柚子の皮にクローブとシナモンを加えてカビ防止に

    柚子の皮は少しの水分で腐ってしまうので、クローブやシナモンで満遍なく埋め尽くすことで、内側の水分をどんどん吸収し乾燥を早めます。同時に、クローブとシナモンの持つ防腐作用でカビを抑えます。

    クローブは、開花直前の蕾を乾燥させたもので、釘に似た形をしていることから「丁字(チョウジ)」とも呼ばれています。抗菌作用があり、濃厚でしびれるような香りと風味がありますが、ゆずと合わせると、一気にリフレッシュするような爽快感が出てきます。

    シナモンは、世界最古の香辛料の1つで、香料や防腐剤として重宝されてきました。樹皮を乾燥させたものがシナモンスティックで、粉末にしたものがシナモンパウダーです。

    主な種類に、スリランカ原産の「セイロンシナモン」、中国原産の「カシア(シナニッケイ)」、中国原産で日本育ちの「ニッケイ」があり、通常、シナモンスティックやシナモンパウダーという名前で、スーパーなどに並んでいるものは、セイロンシナモンまたはカシアです。

    カシアの方が、肉厚で強い香りがするという違いがありますが、今回の石鹼置きに使用する香りとしては、どちらでも大丈夫ですので、お好みで使ってください。どちらも体を温め、柚子の皮の防腐作用に役立ちます。

    とはいっても、濡れた石鹼を出し入れする時に、青カビが出てくることがありますので、実用的には、作った石鹼を数日乾燥させておく石鹼置きとして、または、プレゼント用の装飾として使っていただくのがおすすめです。

    柚子とクローブについては、こちらの記事にも書いていますので、ぜひご覧になってくださいね。

    こねるだけで石鹸ができあがる、便利な石鹸素地

    今回のキッチンソープは石鹸素地を使ってつくります。

    手でこねるだけで簡単に石鹼がつくれるので、小さなお子様でも安心して使える素材です。

    石鹸素地はアロマテラピー専門店などで購入できますが、市販の無香料の石鹸を細かく削ったものでも代用可能です。

    柚子香るキッチンソープのつくり方

    画像: 柚子香るキッチンソープのつくり方

    材料(つくりやすい分量)

    ● 石鹸素地70g
    ● 花柚子2個(本柚子の場合は1個)
    ● クローブ適量
    ● シナモンパウダー適量
    ● おろし器またはミルサー(※)

    ※ 柚子皮をおろす時に使用(またはミルサーで細かくみじん切りにする)

    つくり方

     柚子のヘタのついている部分を、全体の大きさの1/3にカットします。

    画像1: つくり方

     身の部分をくり抜きます。(石鹸置きになる部分です)くり抜いた身に含まれる果汁は、後に使用するので取っておきます。

    画像2: つくり方

     くり抜いた柚子の皮の側面にクローブを刺します。クローブは釘のような形をしているので、釘を打ち込むイメージで。縦に並べるように3~4個ずつ刺してみてください。

    画像3: つくり方

     シナモンをお皿に出します。

    画像4: つくり方

     柚子の底面と側面にシナモンをよくまぶしたら、石鹸置きの完成です。

    画像5: つくり方

     でカットした皮をおろし器でおろす、またはミルサーでみじん切りにします。

    画像6: つくり方

     ビニール袋に石鹸素地70gを入れます。

    画像7: つくり方

     に、の柚子皮と、くり抜いた身を絞った柚子果汁10gを入れます。

    画像8: つくり方

     ビニール袋の中で、石鹸素地の粒々感がなくなり、なめらかになるまで揉み込みます。水分が足りないようでしたら、適宜、果汁を少しずつ足してみてください。

    画像9: つくり方

    10 ビニール袋から出して、手でコネコネしながら2等分にして丸めます。

    画像10: つくり方

    11 まるめた石鹸を、柚子の石鹸置きに乗せて出来上がりです。柚子の葉を受け皿にすると、さらにナチュラル感がアップしますね。(柚子の葉も、ちぎるとキッチンに爽やかな香りが立ち込めます)

    画像11: つくり方

    柚子のキッチンソープは、洗面所に置いて、手洗い用の石鹸として使うのもおすすめです。

    爽やかな柚子にスパイスが織り混ざった温かみのある香りは、外から帰ってきて手洗いをしたり、台所仕事で手洗いしたりする場面で、心をゆるめ、笑顔にしてくれることでしょう。

    次回は、身にまとう春の香りの練り香水をご紹介しますね。どうぞお楽しみに。



    画像12: つくり方

    末吉 真由美(すえよし まゆみ)
    暮らしの植物アロマケミスト/恋する石けん®︎研究家
    (公社)日本アロマ環境協会資格認定校フェールマヴィ校長
    日本メディカルハーブ協会認定ハーバルセラピスト

    家族と暮らしのハウスキーピング品やコスメ、恋する石けんワークを通して地域で生き生きと活躍する女性を増やすことが使命。

    ●ウェブサイト:フェールマヴィ
    https://fairemavie.com
    ●Instagram:@fairemavie.mami
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