• パン用の米粉や白玉粉を用意して、好みの野菜を入れたパンを焼いてみましょう。今回は、オーブン不要で手軽にできる、野菜のあんぱんをつくります 。アレルギーなどで小麦粉を食べられない人も、米粉100%のパンなら野菜と一緒に楽しめます。コツを覚えれば、短時間で手軽につくれるうえ、もちもち、しっとりとした食感も魅力です。
    (『天然生活』2018年5月号掲載)

    お米の粉でつくる、野菜パン
    かぼちゃのあんぱんのつくり方

    画像: お米の粉でつくる、野菜パン かぼちゃのあんぱんのつくり方

    オーブン不要。手軽につくれるあんぱんは、パン生地を少し甘くして。

    中のあんは、小豆やさつまいもでもおいしくつくれます。

    材料(プリン型4個分)

    〈基本のミニ食パンの材料(1台分)〉

    画像: 材料(プリン型4個分)
    ・製パン用の米粉(*)90g
    ・コーンスターチ10g
    ・塩小さじ1/4
    ・きび砂糖小さじ1と1/2
    ・ドライイースト小さじ1/2
    ・米油(または植物油)小さじ1
    ・湯(35~40℃)80~85mL
    ● 黒ごま大さじ1と1/2
    〈かぼちゃあん〉
    ・かぼちゃ100g
    ・きび砂糖大さじ2ほど
    ・豆乳(または牛乳)大さじ1

    *製菓用の米粉では、生地が膨らまないことがあります。

    *パン専用米粉「ミズホチカラ」を使用する場合は、コーンスターチを入れず、米粉を100gにしてください。

    つくり方

     かぼちゃあんをつくる。かぼちゃは3cm角切りにし、やわらかくなるまで蒸す。一部を飾り用に取り分け、7~8mmの角切りにする。残りは皮を取り除き、ペースト状にする。鍋に、かぼちゃ、きび砂糖、豆乳を入れ、かき混ぜながら水けがある程度なくなるまで加熱する。粗熱を取っておく。

     型に米油(分量外)をぬり、オーブンシートを敷く。

     ボウルに米粉、コーンスターチ、塩、きび砂糖、ドライイースト、黒ごまを入れ、泡立て器で軽くかき混ぜる。

     湯を小さじ1くらい残して加える。

     粉っぽさがなくなるまで、かき混ぜる(ボウルの周りに付いた生地は乾燥しやすいので、ときどきゴムべらで中に入れるとよい)。

     米油を加えて、かき混ぜる。

     生地がかたいようなら、残しておいた湯を少しずつ入れて混ぜる。

     とろりと流れるかたさまで調整する。生地にツヤがあり、なめらかになるまで2~3分、かき混ぜる。

     型に生地を大さじ1入れ、その上に、かぼちゃあん大さじ1、生地大さじ1の順に入れる。残りの3個も同様に行う。バットにのせ、ラップをかける。オーブンの発酵機能を使って、35℃で15~25分おき、2倍弱に膨らませる(常温で発酵させる場合は、生地が2倍弱の膨らみになるまでおく)。

    画像: カットした紙コップにアルミホイルを巻いても型になる。その場合は、仕上げに型から出し、底面を焼く

    カットした紙コップにアルミホイルを巻いても型になる。その場合は、仕上げに型から出し、底面を焼く

    10 生地の中央に飾り用のかぼちゃをのせる。オーブンシートを敷いたフライパンに並べ、ふた(ふきんなどで包む)をして弱火にかけ、15~20分加熱する。

    11 上下をひっくり返し、再度、ふたをして5~7分焼く。焼き色がついたら型から外し、オーブンシートを取る。




    〈料理・スタイリング/佐藤わか子 撮影/広瀬貴子 取材・文/河合知子〉

    佐藤わか子(さとう・わかこ)
    各国料理研究家、栄養士。料理教室「Wakka Kitchen」主宰。世界各国でホームステイをして家庭料理を学ぶ。旬を大切にしながら、海外の台所の知恵やスパイスを取り入れた料理が評判。著書に『HUMMUS フムス 豆のペーストレシピ70』(朝日新聞出版)など。
    http://wakka-kitchen.com/

    ※ 記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです



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