ピーマンのこと
ピーマンはとうがらしの品種のひとつですが、甘みがあり、カプサイシンを含みません。露地栽培の場合の旬の時期は、6~8月。緑色のピーマンは未熟なうちに収穫したもので、赤ピーマンは、緑色のピーマンが完熟したものになります。
ピーマンは栄養価が高く、ビタミンCとβ-カロテンが豊富に含まれていることが特徴。老化防止や免疫力アップ、がんの予防に効果を発揮するといわれています。とくに緑ピーマンは、抗酸化作用のある葉緑素クロロフィルを多く含み、不要なコレステロールを排出して、動脈硬化の予防にも役立ちます。
ピーマンを選ぶときは、緑色が鮮やかで、皮にハリやツヤのあるものを選びましょう。独特な苦みや青くささは、ワタをていねいにとりのぞき、繊維を断ち切る横切りではなく、縦切りにすることで和らげることができます。
ピーマンの下処理
ピーマンの上下を切り落とし、縦にして広げ、種とワタを除く。
ワタをていねいに取り除くことで、ピーマン独特のくさみがとれて食べやすくなる。手でむしると水分が出てしまうので包丁を使う方がおすすめ。
ピーマンのせん切り炒めのつくり方
せん切りにしたピーマンを手早く炒めたシンプルな料理。長さを5cmに切りそろえることで、熱と味の入り方のバランスがよくなり、見た目も美しくなります。
材料(つくりやすい分量)
● ピーマン | 5個 |
● A | |
・ごま油 | 大さじ1 |
・にんにく(みじん切り) | 小さじ1 |
● 酒 | 大さじ1 |
● ナンプラー | 大さじ1 |
● 塩こしょう | 各適量 |
つくり方
1 下処理したピーマンを横長になるように開き、長さを5cmにそろえる。内側からせん切りにすると切りやすい。
2 鍋に、合わせたAを入れ、中火にかける。にんにくの香味が立ったら、ピーマンを加える。
3 2を強火でさっと炒めて全体に油がなじんだら、酒を回しかける。最後にナンプラーで味をととのえる。好みで塩こしょうをふる。
〈料理/松田美智子 撮影/山田 耕司〉
松田美智子(まつだ・みちこ)
日本料理をベースにした家庭料理の教室を1993年より主宰。鎌倉で育った子ども時代から身近だった保存食づくりを基本に、いまの時代に無理なく楽しめる季節の仕事を提案。著書に『丁寧なのに簡単な季節のごはん』(小学館) amazonで見る など。
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