栗かぼちゃのこと
栗かぼちゃは、西洋かぼちゃのことで、よく店頭で目にする代表的なかぼちゃの総称です。皮は黒っぽい緑色で、果肉はオレンジ色。肉質は粉質で加熱調理することで甘みが引き出され、食べたときに栗のようにほくほくする特徴があります。
栗かぼちゃのなかでも、皮が黒っぽい「黒皮栗かぼちゃ」という品種は、「みやこかぼちゃ」や「えびすかぼちゃ」、「ほっこりえびす」「くりゆたか」「九重栗かぼちゃ」などのさまざまな種類があります。
かぼちゃは、βカロテンなどビタミン、食物繊維、ミネラルなどが豊富に含まれている栄養価が高い野菜です。皮に栄養が多く含まれているので、ぜひ皮も剥がずにそのまま使ってみてください。
かぼちゃの薄味煮のつくり方
かぼちゃ料理の定番、かぼちゃの煮物。砂糖をすり込んでおくと、かぼちゃの自然な甘味を感じられます。
材料(つくりやすい分量)
● かぼちゃ | 500g |
● 三温糖(下ごしらえ用) | 25g(かぼちゃの分量の5%) |
● だし汁 | 1と1/2カップ |
● 酒 | 大さじ3 |
● 三温糖 | 大さじ1〜少々 |
● 薄口しょうゆ | 大さじ1 |
つくり方
1 かぼちゃはワタと種を取り、皮つきのまま大きめの一口大に切る。面取りをして、ところどころ出っ張っている部分は削り落とす。三温糖をまぶし、すり込む。水分が出るまで15分おく。
※かぼちゃは、切り口をまな板で安定させてテコの原理を使うと切りやすい。
2 土鍋に1とだし汁を入れ、中火にかける。煮立ったら、かぼちゃの甘味をみながら三温糖と酒を加える。紙蓋をかぶせ、ふたをして10分煮る。
3 味をみて薄口しょうゆを加える。ふたをあけ風味をたて、軽く汁気をとばす。
〈料理/松田美智子 撮影/山田 耕司〉
松田美智子(まつだ・みちこ)
日本料理をベースにした家庭料理の教室を1993年より主宰。鎌倉で育った子ども時代から身近だった保存食づくりを基本に、いまの時代に無理なく楽しめる季節の仕事を提案。著書に『丁寧なのに簡単な季節のごはん』(小学館) amazonで見る など。
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