• 小学生のときに、妹さんが両親からもらったワニのぬいぐるみをきっかけに、ぬいぐるみが好きになったという作家の新井素子さん。今では、自宅に4000個以上のぬいぐるみが並び、日頃お手入れを欠かさないそうです。そんな新井さんが“好き”な、ぬいぐるみの整理法を教えていただきました。
    (『天然生活』2021年1月号掲載)

    私の“好き”なもの、ぬいぐるみ
    4000個以上の“ぬい”はペットのような存在

    「ぬいぐるみのことを私は“ぬい”と呼んでいます。どの子も名前をつけて、話しかけたり、たまに旅に連れて行ったり、ペットのようにかわいがっているんです」

    画像: 汚れてきたら、ぬいぐるみ用の洗浄剤を使って、お手入れ。「美化活動と呼んで、きれいにしています」

    汚れてきたら、ぬいぐるみ用の洗浄剤を使って、お手入れ。「美化活動と呼んで、きれいにしています」

    そう語るのは、作家の新井素子さんです。好きになったきっかけは、小学生のときに、妹さんが両親からもらったワニのぬいぐるみでした。高校在学中に作家デビューすると、仕事先やファンから贈られるようになり、膨大な数に。

    ぬいぐるみは飼い猫がいたずらしないよう、廊下や部屋の上部に取り付けた専用棚に、ぎゅっと並べて飾っています。

    画像: 廊下や部屋の上部に設けられたぬいぐるみ用の棚は、つなぐと36mほどに。4000個以上ある。「並べているというより、押し込んでいるという状態になっています」

    廊下や部屋の上部に設けられたぬいぐるみ用の棚は、つなぐと36mほどに。4000個以上ある。「並べているというより、押し込んでいるという状態になっています」

    最近、ぬいぐるみの行く末を考えるようになったといいます。

    「本は古本屋に売れますけれど、ぬいぐるみはそうもいきません。そのうちブログなどを開設して、かわいがってくれる里親を探したいな、と。最後まで責任を持って、面倒を見たいと思っています」

    画像: 入り口を入ってすぐには、その年の干支のぬいぐるみを飾っている。「夫がマメに毎年替えてくれます」

    入り口を入ってすぐには、その年の干支のぬいぐるみを飾っている。「夫がマメに毎年替えてくれます」

    お気に入りの“好き“なもの
    エッセルさん

    集めるきっかけとなったワニのぬいぐるみ。

    「ほころびを修繕しながら、かわいがってきました」

    画像: ぬいぐるみは、専用の洗浄剤でお手入れ。大切な“ぬい”と暮らす/作家・新井素子さん|私の“好き”の整理法
     
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    〈撮影/中垣美沙 取材・文/長谷川未緒〉

    新井素子(あらい・もとこ)
    作家。幼少時から本に囲まれて育ち、高校在学時に作家デビュー。SFやモダンホラー、エッセイ等、幅広い分野で活躍。近書に『絶対猫から動かない』(KADOKAWA)など。

    ※ 記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです



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