ちぢみほうれんそうとしめじのだし浸しのつくり方
ていねいにとっただし汁にゆずの果汁を加え、硬めにゆでたほうれんそうと、しめじを合わせます。
普通のほうれんそうでもつくれますが、肉厚で甘味の強いちぢみほうれんそうを使えば、ほうれんそう本来の味をより楽しめます。
材料(つくりやすい分量)
● ちぢみほうれんそう | 1束 |
● しめじ | 1パック |
● だし汁(濃いめ) | 1カップ |
● 酒 | 大さじ2 |
● 塩 | 小さじ1/2 |
● 薄口しょうゆ | 大さじ1と1/2 |
● ゆず汁 | 大さじ1と1/2 |
● ゆず皮(ワタをそぎ、せん切り) | 適宜 |
つくり方
1 しめじは石づきを切り落とし、手でほぐす。鍋にたっぷりの湯を沸かし、塩少々(分量外)を入れ、よく洗ったほうれんそうを根元から入れる。ひと煮立ちさせたら取り出し、氷水にとる。
2 鍋にだし汁を入れ中火にかけ、沸いたらしめじ、酒を加える。しめじがしんなりと煮えたら塩、しょうゆを加え、粗熱をとる。
※しめじ本来の甘味に違いがあるので、味をみて塩の量を調整するとよい。
3 ほうれんそうを手で軽く絞り、水けをとる。軸下3~4cmは先端のみ切り落とし、縦に6等分する。そのほかの部分は3~4cm長さに切りそろえる。ふたたび水けを絞り、ざるにほぐし入れる。
※捨ててしまうことの多い軸のピンクの部分は、実は甘くて栄養素が高くおいしい部分。切り込みを入れて一緒に使うのがおすすめ。
4 2とほうれんそうを合わせ、浸しておく。食べる直前にゆず汁をかけ、器に盛り、ゆず皮をのせる。
※冷蔵庫でおくと味が染み込んでおいしい。
ちぢみほうれんそうのこと
「ちぢみほうれんそう」は、寒い環境で栽培される冬季限定のほうれんそう。名前のとおり、ちぢんだ肉厚な葉で、通常の「ほうれんそう」よりもうま味や甘みが強いのが特徴です。
ほうれんそうはβ-カロテンや鉄やマグネシウム、亜鉛などのミネラル類が豊富で、鉄分の吸収をサポートするビタミンCやビタミンB群がバランスよく含まれていることで知られていますが、ちぢみほうれんそうはビタミン類をさらに豊富に含みます。乾燥する冬場の乾燥肌対策としても効果が期待できるので、女性にうれしい食材といえます。
〈料理/松田美智子 撮影/山田 耕司〉
松田美智子(まつだ・みちこ)
日本料理をベースにした家庭料理の教室を1993年より主宰。鎌倉で育った子ども時代から身近だった保存食づくりを基本に、いまの時代に無理なく楽しめる季節の仕事を提案。著書に『丁寧なのに簡単な季節のごはん』(小学館) amazonで見る など。
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