健康と幸福のために、何を取り、何を捨てるのか?を、日々、真剣に考えている山葉子さん。運動、アウトプットの仕方、瞑想に近い時間など、心と体をご機嫌に保つために実践しているルールをお聞きしました。
(『天然生活』2021年5月号掲載)
疲れている、停滞しているときほど、きつめに運動する
本で読んだのですが、何か悩み事があったとして、そのことについて2時間思索にふけるよりも、散歩に出たほうが脳には効果があるんだそうです。体も同じかも。
疲れには身体的なものと精神的なものがあり、後者はいくら休んでも癒やされない場合もあります。そんなときは、5分でも10分でもいいので、ワーッと走って汗をかいて、代謝をあげるようにしています。
走ったあと、ふっと体が軽くなるんです。もともとはヨガなど穏やかな運動が好きだったのですが、最近思い立って、キックボクシングを始めてみました。ぐっと血がめぐり、脳も体も刺激され、思いのほか心地がいいのです。
困ったことがあったら、解決すべきことを箇条書きにして取り組む
何か問題が起きたら、その問題をいったんアウトプットしてから、また自分にインプットするといいですよ。自分自身からその問題を引きはがして、外に置いてみます。
そうすると客観視できて、問題の本質や、解決策が見えやすい。書き出しても、録音しても。私の場合、書いているとかえって混乱してしまう。だから話してスマートフォンに録音します。
自分のためにタロットを引くときも録音。「いまこういうことが起きているけど、決して怖いことじゃなくて、こういう意味で起きているから」とか自分で自分をカウンセリング。それを聞いて、「なるほどね」って我ながら納得しています。
日常とは切り離された時間をもつ
せかせかせず、目の前のことに集中できているとき、私は「回転数が遅くなっている」と感じます。それは、忙しくルーティンな日常からはみ出た時間。呼吸は深くなり、五感は刺激され、感覚も開いているはずです。
たとえば食事。ただ食べるのではなく、形、におい、食感、味などに意識を集中して食べると、いつもとは違う食べ物に昇華されます。先日はみかんに集中してみようと、みかんの詩を書き集中して食べました。そうしたら皮をむく触感も、広がる香りも、酸味も甘味もいつもより鮮やかに。
目の前のものに集中する、いつもとは違う視点で物事を見ることは瞑想に近いかもしれません。
思い込みのボーダーをどんどん超える
「こうあるべき」って思い込み、自分で制限をかけてることってありますよね。そんなリミッターをはずして、一歩踏み出してみると、新しい自分の一面を知ることができ、人としてリフレッシュできますよね。小さなことでいいんです。
たとえば洋服。「葉子ちゃんは派手な色やものを取り入れると運気が上がるよ」っていわれて、最近意識するようにしています。
自分では選ばないような派手な色や、ちょっとラグジュアリーなアクセサリーも、身に着けてみたら楽しい。キックボクシングを始めたこともその一環。気分が少しずつ変わってきて、新しい自分が開けてきている気がします。
ファストフードもオーガニックも、自分がいいと思えばOK
オーガニックなものがよくて、ファストフード的なものはよくない、というムードがあると思います。でも、私はもっとゆるやかなほうが心地よい。大事なのは、どう意識して食べるかではないでしょうか。
ファストフードのハンバーガーを、罪悪感を抱きながらではなく、「わー、おいしそう。大好き!」って食べる。そうすると、もし体に不要なものがあるとしても、ちゃんと排泄できるような気がするんです。
もちろん、とりすぎはよくないですけれど。でも、排他的になることはなくて、そのときどきに、体が欲しているものを感謝しながら、楽しくいただけたらいいな~と思います。
〈撮影/砂原 文 構成・文/鈴木麻子 撮影協力/solxsol〉
山 葉子(やま・ようこ)
モデル、女優。タロットカードから読み解いたメッセージを綴るブログ&VOICE(音声メッセージ)も好評。
インスタグラム:@yoko_yama1202
note:https://note.com/yoko_yama
※ 記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです