• 栃木に暮らす医師・本間真二郎先生は、「自然に沿った暮らし方が、すべての病気を遠ざける」という考えの自然派医師です。そんな本間先生が考える「自然に沿った暮らし」、腸内細菌や微生物にダメージを与えない生活について教えていただきました。
    (『病気を遠ざける暮らし方』より)

    身のまわりの微生物にダメージを与えない生活

    私は「自然に沿った生活」とは、難しく考えずに「腸内細菌や自分の身のまわりの微生物にダメージを与えない生活と考えればいい」と、シンプルにお伝えしてきました。

    その、腸内細菌ですが、以下のように健康に関するあらゆることに関係しています。

    ● 病原菌の排除
    ● 消化・吸収の補助
    ● あらゆる栄養素の供給
    ● 有害物質(農薬、添加物、発がん性物質、放射能など)の分解
    ● 免疫系の調節
    ● 大脳活動・精神状態の安定
    ● 病気や障害(アレルギー、自己免疫疾患、生活習慣病、がん、うつ、発達障害など)の予防

    このように、腸内細菌は人の健康にとってもっとも大切であり、あらゆる生命活動を根底から支えています。

    また、作物を育てる農業においても、いちばん大切なのは土であり、土の中の微生物になります。

    土の中の微生物が健全であれば、農作物はよく育ち、虫など病虫害を受けることも少なくなります。つまり、農業における土は、「人における腸に相当する」と考えるといいでしょう。

    そして、人の体内も土の中も、自然の摂理と法則に沿って動いており、このしくみは、地球全体に広げて考えても同じようになっています。

    何事も、腸内細菌や微生物によいかどうかで判断する

    腸や土、環境(地球)のいずれであっても、もっとも根底で自然のシステムを支えているのはそのなかの微生物なのです。

    ですから、どのような生活が自然に沿っているかは、「腸内細菌や、まわりの環境(微生物)によいかどうか」、逆にこれらに「ダメージを与えないかどうか」で判断すればいいのです。

    その意味で、農薬や除草剤、添加物、加工食品、そのほかの化学物質(塩素、フッ素、薬剤)、滅菌・除菌・抗菌グッズ、遺伝子組み換えのもの、放射能などはなるべく避けたほうがいいでしょう。

    いずれも腸内細菌や地球の微生物に大きな影響を与えるからです。

    このように考えれば、「どのような食事や生活をすれば、健康によいか」が簡単に判断できます。そこに難しい理論や理屈は必要ありません。

    画像: 何事も、腸内細菌や微生物によいかどうかで判断する

    本記事は『病気を遠ざける暮らし方』(講談社ビーシー)からの抜粋です



    本間真二郎(ほんま・しんじろう)

    医師。那須烏山市国民健康保険七合診療所所長。2001年より3年間、アメリカにてウイルス学、ワクチン学の研究に携わる。帰国後、大学病院での勤務を経て2009年、栃木県那須烏山市に移住。那須烏山市にある「七合診療所」の所長として地域医療に従事しながら、自然に沿った暮らしを実践している。主な著書に『感染を恐れない暮らし方 新型コロナからあなたと家族を守る医食住50の工夫』(講談社ビーシー/講談社)、『新型コロナ ワクチンよりも大切なこと』(講談社ビーシー/講談社)など。最新著書『病気を遠ざける暮らし方』(講談社ビーシー)が発売中。

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    「自然に沿った暮らし方が、すべての病気を遠ざける」という考えの自然派医師・本間真二郎先生。2023年春、「できる限り、人まかせにしない暮らし方」を追求し、食べ物、水、電気なども自給する新たな暮らしを始めました。

    「どのような生活が自然に沿っているかは、腸内細菌や微生物によいかどうか、これらにダメージを与えないかどうかで判断すればいいのです」という本間先生。麹づくり、みそづくりから、毎日食べているものまで、腸内細菌を元気にするレシピとともに、きょうから少しでも自然に近づくための1冊ができました。



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